上級D
関連タイピング
問題文
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(ゆきのよる、おとこはよわったつるをたすけた。)
雪の夜、男は弱った鶴を助けた。
(よくじつ、むすめがきてとめてほしいという。)
翌日、娘が来て泊めてほしいと言う。
(むすめはおれいにぬのをおるともうしでた。)
娘は礼に布を織ると申し出た。
(ただしへやはけっしてのぞくな、という。)
ただし部屋は決してのぞくなと言う。
(おとこはやくそくし、とをしめてまった。)
男は約束し、戸を閉めて待った。
(よるごとはたのおとが、しずかにつづいた。)
夜ごと機の音が、静かに続いた。
(だがおとこはきになり、すきまをみた。)
だが男は気になり、すき間を見た。
(つるがはねをぬき、ぬのをおっていた。)
鶴が羽を抜き、布を織っていた。
(むすめはつるのすがたで、かなしくくびをふる。)
娘は鶴の姿で、悲しく首を振る。
(やくそくをやぶったから、もどれぬという。)
約束を破ったから、戻れぬと言う。
(つるはそらへとび、ぬのだけのこった。)
鶴は空へ飛び、布だけ残った。
(おとこはてをあわせ、だまってみおくった。)
男は手を合わせ、黙って見送った。