カンタレラ　フリーダム

(ふみこんださきのいばらのみち)

（踏み込んだ先の　茨の道

(ひとつのかじつをみつけた)

一つの果実を見つけた）

(はがれかけたくさりのほころびになみだをながす)

剥がれかけた鎖の　綻びに涙を流す

(そのひとみはきみのなにをしめしてるの)

その瞳は君の　何を示してるの

(うまいだんすがおどれないのは)

巧いダンスが踊れないのは

(ぼくのほうだとささやくつもり)

僕の方だと　囁くつもり？

(そまるだけがわたくしのやくめではございませんと)

「染まるだけが　私の役目ではございません」と

(いいはなつべにのかげひとしれずあくまとまみえる)

言い放つ紅の陰　人知れず悪魔とまみえる

(みえすいたことばなどはなつにはすこしおそくて)

見え透いた言葉など　放つには少し遅くて

(げきやくのあじにもなれてしまいました)

劇薬の味にも　慣れてしまいました

(このいたみがつづくとしたら)

この痛みが　続くとしたら

(ときのまじゅつにのろいをかけてみよう)

時の魔術に呪いをかけてみよう

(とまることないかなしみにはずべきはおのれのみだと)

止まること無い哀しみに　恥ずべきは己の身だと

(いいきかせこのよるもまぶしいやみにみをかさねてる)

言い聞かせこの夜も　眩しい闇に身を重ねてる

(とらわれていたのはぼくのほうだったというのか)

（捕らわれていたのは僕の方だったというのか.....

(むすうのとげがいつのまにかみをつらぬいていた)

無数の棘がいつの間にか身を貫いていた

(このじょうねんはこくうへときえるはずであったのに)

この情念は虚空へと消える筈であったのに

(なぜなぜどうしてきみはぼくをこんなにもくるわせる)

何故、何故、どうして君は僕をこんなにも狂わせる！！）

(そまるこころみつめしるこれはきみではない)

染まる心　見つめ知る　これは君では無い

(よいのさめないだらくしたぼくをただつかまえて)

酔いの覚めない堕落した　僕をただ捕まえて

(やむことのないなみだには)

止むことのない涙には

(ぼくへのみれんものせていますか)

僕への未練も乗せていますか？

(とじられたせかいにはあしあとのこさないよ)

閉じられた世界には　足跡残さないよ