９０９５

(じゅうじゅんそうなしつじでこちらへとみちびかれ)

従順そうな執事で　こちらへと導かれ

(かいろうのひをつけてあかをみぎにといった)

回廊の火を点けて　赤を右にと言った

(こわれたかいてんとびらゆかにはごくらくちょうか)

壊れた回転扉　床には極楽鳥花

(しゅすのかべをはうたらんちゅらきびすかえしわらった)

繻子の壁を這うタランチュラ　踵返し笑った

(ｗｈｅ’ｒｅｙｏｕｇｏｉｎｇ？ｂａｂｙ)

whe're you going?baby

(にれのゆりいすでまってななつかぞえるまでめをあけないで)

楡の揺り椅子で待って　七つ数えるまで目を開けないで

(ｐｒｅｔｕｎくびすじによるのしずくがこえにできないほど)

pret un 首筋に夜の雫が　声にできないほど

(ｄｅｕｘねじしきつみきのしろでゆびのすきまへと)

deux ネジ式積み木の城で　指の隙間へと

(ｔｒｏｉｓからみあったくものいとはこのままずっと)

trois 絡み合った蜘蛛の糸は　このままずっと

(あがりだしたすなどけい９０９５５)

上がり出した砂時計　９０９５　５

(ながいかいろうにみちびくどこかであったでしょうか？)

長い回廊に導く　どこかで会ったでしょうか？

(あおはあかのひだりに)

青は赤の左に

(さびついたてんしのはねばくがすてたきのうのゆめ)

錆び付いた天使の羽根　獏が捨てた昨日の夢

(さきはてのなるほうへめかくしをして)

先は手の鳴る方へ　目隠しをして

(ｗｈｏａｒｅｙｏｕ？ｔｅｌｌｍｅｂａｂｙ)

who are you? tell me baby

(それはだれもうつらないかがみのなかにそのてをいれるとき)

それは誰も映らない　鏡の中にその手を入れるとき

(ｅｔｑｕａｔｒｅせなかまでじゃこうのかおり)

et quatre 背中まで麝香の香り

(あついこきゅうのおと)

熱い呼吸の音

(ｃｉｎｑくうはくにうかぶひとみゆるされないのなら)

cinq 空白に浮かぶ瞳　許されないのなら

(ｓｉｘそのなみだがいきかえったらどうしてもっと)

six その涙が生き返ったら　どうしてもっと

(めざめてゆくかせきたち９０９５９５)

目覚めてゆく化石たち　９０９５　９５

(もうなにもさがさないでそばにいるから)

もう何も探さないで　そばにいるから

(めをあけてしまったのならもどれなくても)

目を開けてしまったのなら　戻れなくても

(それでもいいのならそっと)

それでもいいのなら　そっと

(ｐｒｅｔｕｎくびすじによるのしずくがこえにできないほど)

pret un 首筋に夜の雫が　声にできないほど

(ｄｅｕｘねじしきつみきのしろでゆびのすきまへと)

deux ネジ式積み木の城で　指の隙間へと

(ｔｒｏｉｓからみあったくものいとはこのままずっと)

trois 絡み合った蜘蛛の糸は　このままずっと

(あがりだしたすなどけい９０９５)

上がり出した砂時計　９０９５

(ｅｔｑｕａｔｒｅせなかまでじゃこうのかおり)

et quatre 背中まで麝香の香り

(ｃｉｎｑくうはくにうかぶひとみ)

cinq 空白に浮かぶ瞳

(ｓｉｘそのなみだがいきかえったらどうしてもっと)

six その涙が生き返ったら　どうしてもっと

(めざめてゆくかせきたち９０９５)

目覚めてゆく化石たち　９０９５