バレッタ

(ばれったきみのかみ)

バレッタ　君の髪

(おおきなちょうがとまってる)

大きな蝶が留まってる

(ばれったはねをたて)

バレッタ　羽根を立て

(きづかれたくなくてじっとしているぼくだ)

気づかれたくなくて　じっとしている　僕だ

(としょしつのまどぎわでじょしたちがこえひそめかいぎちゅう)

図書室の窓際で　女子たちが声潜め　会議中

(へみんぐうぇいをよみながらぼくはちらみした)

ヘミングウェイを読みながら　僕はチラ見した

(くちびるのそのうごきをあたまのなかでとれーすして)

唇のその動きを　頭の中でトレースして

(さあひんとをもらおうか)

さあ　ヒントを貰おうか？

(ぐうぜんめとめがあってこころをのぞかれたように)

偶然　目と目が合って　心を覗かれたように

(もうぼくはしろはたあげた)

もう　僕は白旗上げた

(ばれったかぜのなか)

バレッタ　風の中

(おどったかみをてでおさえ)

踊った髪を手で押さえ

(ばれったたいようが)

バレッタ　太陽が

(ああまぶしそうにめをそらしたのはきみだ)

ああ眩しそうに　目を逸らしたのは君だ

(こんちゅうのずかんにはきっとのっていないっておもってた)

昆虫の図鑑には　きっと載っていないって　思ってた

(もうそうからろまんすがふいにうごきだす)

妄想からロマンスが　ふいに動き出す

(きみたちのそのたくらみじょうきょうしょうこならべて)

君たちのその企み　状況証拠並べて

(さあすいりしてみようか)

さあ推理してみようか？

(だんしでかっこいいのはだれかともりあがってる)

男子でカッコいいのは　誰かと盛り上がってる

(そうぼくのしせんのさきで)

そう　僕の視線の先で…

(ばれったきみのかみ)

バレッタ　君の髪

(おおきなちょうがとまってる)

大きな蝶が留まってる

(ばれったはねをたて)

バレッタ　羽根を立て

(きづかれたくなくてじっとしているぼくだ)

気づかれたくなくて　じっとしている僕だ

(ばれったふりむいて)

バレッタ　振り向いて

(りょうてでかみをとめながら)

両手で髪を留めながら

(ばれったきみらしく)

バレッタ　君らしく

(いたずらっぽいめで)

いたずらっぽい目で

(ほほえんだのはなぜだ)

微笑んだのはなぜだ？

(ｌａｌａｌａｌａ)

Lalalala…