オリジナル呼吸 文字の呼吸3
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問題文
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(にのかた:そうひつ・ことだまれんてつ)
弐の型:双筆・言霊連綴
(がいよう:いちのかた「ひともじ・かいひつ」をはってんさせたれんぞくじゅつしきがた。)
概要:壱の型「一文字・開筆」を発展させた連続術式型。
(ひともじではなく、ふたついじょうのもじをしゅんじにれんぞくでかきあげ、)
一文字ではなく、二つ以上の文字を瞬時に連続で書き上げ、
(それらをぶんしょうとしてつなぐことで、ふくすうのじゅつしきをどうじにはつどうさせる。)
それらを文章として繋ぐことで、複数の術式を同時に発動させる。
(もじどうしはことだまのいとによってむすびつけられ、)
文字同士は言霊の糸によって結び付けられ、
(ひとつのじゅつしきがおわるまえにつぎのじゅつしきがはつどうするため、こうげきがとぎれることはない。)
一つの術式が終わる前に次の術式が発動するため、攻撃が途切れることはない。
(たんどくのもじではじつげんできないふくざつなげんしょうをうみだせる、)
単独の文字では実現できない複雑な現象を生み出せる、
(もじのこきゅうをしょうちょうするれんけいわざである。)
文字の呼吸を象徴する連携技である。
(とくちょう:もじのこきゅうはつのれんぞくはつどうがた。)
特徴:文字の呼吸初の連続発動型。
(にもじいじょうをくみあわせることで、じゅつしきどうしをれんささせる。)
二文字以上を組み合わせることで、術式同士を連鎖させる。
(「ほのお、ばく」「かぜ、かみなり」など、もじのくみあわせしだいでむすうのせんじゅつをてんかいできる。)
「炎、爆」「風、雷」など、文字の組み合わせ次第で無数の戦術を展開できる。
(はつどうそくどがひじょうにはやく、ひとつのじゅつしきをかいひしてもつぎのじゅつしきがおそいかかる。)
発動速度が非常に速く、一つの術式を回避しても次の術式が襲いかかる。
(こうげきだけでなく、ぼうぎょ、こうそく、しえんをどうじにはつどうすることもかのう。)
攻撃だけでなく、防御、拘束、支援を同時に発動することも可能。
(しようしゃのはっそうりょくやごいりょくが、そのままわざのつよさへちょっけつする。)
使用者の発想力や語彙力が、そのまま技の強さへ直結する。
(のちのこういのかたへつながるきそとなるじゅうようなかた。)
後の高位の型へ繋がる基礎となる重要な型。
(はつどうえんしゅつ:しようしゃは「ばんしょうそうてん」をひらき、)
発動演出:使用者は「万象創典」を開き、
(しんぴつ「てんぴつ・そうぼく」をしずかにかまえる。)
神筆「天筆・蒼墨」を静かに構える。
(ぜんしゅうちゅうのこきゅうによってはねぺんのせんたんからそうきんいろのこうぼくがあふれだし、)
全集中の呼吸によって羽ペンの先端から蒼金色の光墨が溢れ出し、
(ほんのしきしへすいこまれていく。)
本の色紙へ吸い込まれていく。
(つぎのしゅんかん、はねぺんはひとのめではおえないほどのそくどでうごきはじめ、)
次の瞬間、羽ペンは人の目では追えないほどの速度で動き始め、
など
(くうちゅうへつぎつぎともじをかきつらねる。)
空中へ次々と文字を書き連ねる。
(かぜ、かみなり、ざん、ふうなどのきょだいなもじがつぎつぎとかんせいし、)
風、雷、斬、封などの巨大な文字が次々と完成し、
(それぞれがこがねいろのこうしでつながっていっぽんのぶんしょうのようなながれをけいせいする。)
それぞれが黄金色の光糸で繋がって一本の文章のような流れを形成する。
(もじれつはくうちゅうをらせんじょうにめぐりながらせんじょうをおおい、)
文字列は空中を螺旋状に巡りながら戦場を覆い、
(むすうのもじへんがりゅうせいのようにまいちる。)
無数の文字片が流星のように舞い散る。
(しようしゃがさいごのいっかくをかきおえ、)
使用者が最後の一画を書き終え、
(はねぺんをいきおいよくふりぬくと、もじれつはいっせいにかがやきをます。)
羽ペンを勢いよく振り抜くと、文字列は一斉に輝きを増す。
(せんとうのもじがてきへむかってひしょうすると、)
先頭の文字が敵へ向かって飛翔すると、
(それにつづくもじもれんさてきにとびだし、つぎつぎとじゅつしきをはつどう。)
それに続く文字も連鎖的に飛び出し、次々と術式を発動。
(ほのおがまきおこったちょくごにかぜがいきおいをぞうふくし、かみなりがついげきし、)
炎が巻き起こった直後に風が勢いを増幅し、雷が追撃し、
(さいごに、ざんのもじがきょだいなこうじんとなっててきをきりさく。)
最後に、斬の文字が巨大な光刃となって敵を切り裂く。
(いちれんのこうげきはまるでひとつのものがたりがつむがれていくようになめらかでうつくしく、)
一連の攻撃はまるで一つの物語が紡がれていくように滑らかで美しく、
(せんじょうはむすうのひかるもじでうめつくされる。)
戦場は無数の光る文字で埋め尽くされる。
(みため:ばんしょうそうてんのぺーじはこうそくでめくられ、)
見た目:万象創典のページは高速でめくられ、
(かかれたもじがこがねいろとそうはくしょくにかがやきながらつぎつぎとうかびあがる。)
書かれた文字が黄金色と蒼白色に輝きながら次々と浮かび上がる。
(はねぺんがえがいたきせきはあおじろいひかりのおびとなり、)
羽ペンが描いた軌跡は青白い光の帯となり、
(くうちゅうへうつくしいしょどうさくひんのようなきょだいなもじれつがけいせいされる。)
空中へ美しい書道作品のような巨大な文字列が形成される。
(ひともじひともじにはきょだいもじのもんようがきざまれ、)
一文字一文字には巨大文字の紋様が刻まれ、
(もじどうしはほそいきんいろのこうしでむすばれている。)
文字同士は細い金色の光糸で結ばれている。
(かんせいしたぶんしょうはきょだいなりゅうのようにてんくうをせんかいし、)
完成した文章は巨大な龍のように天空を旋回し、
(もじのしゅういにはすみのりゅうしとかみふぶきのようなこうへんがまう。)
文字の周囲には墨の粒子と紙吹雪のような光片が舞う。
(じゅつしきがはつどうするたびにもじはくだけてひかりへかわり、)
術式が発動するたびに文字は砕けて光へ変わり、
(そのかけらはつぎのもじへすいこまれ、たえまないれんさをうみだす。)
その欠片は次の文字へ吸い込まれ、絶え間ない連鎖を生み出す。
(わざがおわると、くうちゅうをめぐっていたもじれつは、)
技が終わると、空中を巡っていた文字列は、
(むすうのひかるしへんとなってまいちり、しずかにきえていく。)
無数の光る紙片となって舞い散り、静かに消えていく。
(ゆらい:そうひつとは、ふたついじょうのふではこびを、)
由来:双筆とは、二つ以上の筆運びを、
(ひとつのながれとしてかんせいさせるしょどうぎほうをいみするとどうじに、)
一つの流れとして完成させる書道技法を意味すると同時に、
(ひともじではなく、ことばをつなぐというもじのこきゅうのりねんをあらわしている。)
一文字ではなく、言葉を繋ぐという文字の呼吸の理念を表している。
(ことだまは、にほんこらいのことばにはげんじつをうごかすちからがやどるというしそうにゆらいし、)
言霊は、日本古来の言葉には現実を動かす力が宿るという思想に由来し、
(れんてつはもじやぶんしょうをつらねてひとつのいみをつむぐことをさす。)
連綴は文字や文章を連ねて一つの意味を紡ぐことを指す。
(このかたは、れきだいのもじのこきゅうのけいしょうしゃが、)
この型は、歴代の文字の呼吸の継承者が、
(「せかいはひともじではかえられない。しかし、)
「世界は一文字では変えられない。しかし、
(ことばをつむぐことでみらいをかきかえられる。」)
言葉を紡ぐことで未来を書き換えられる。」
(というしんねんのもとにあみだしたわざである。)
という信念のもとに編み出した技である。
(そのためにのかたは、たんなるれんぞくこうげきではなく、)
そのため弐の型は、単なる連続攻撃ではなく、
(「ひともじがことばとなり、ことばがものがたりとなってちからをうむ」)
「一文字が言葉となり、言葉が物語となって力を生む」
(というもじのこきゅうのほんしつをたいげんしたかたとしてかたりつがれている。)
という文字の呼吸の本質を体現した型として語り継がれている。