プロトディスコ

(おんなじだけゆめをみてるこうかつさに)

おんなじだけ夢を見てる狡猾さに

(ちがうことばをいまただまちつづけている)

違う言葉を今ただ待ち続けている

(いましがたおわるはずだったそうぞうに)

今しがた終わるはずだった想像に

(えんめいしょちをつづけてまだいきをつぐ)

延命処置を続けてまだ息を注ぐ

(かわりのきくかんどうを)

代わりの利く感動を

(やきましのどらまちっくを)

焼き増しのドラマチックを

(あなたへ)

あなたへ

(かたりえぬさいはてのおくをむりやりつなぎ)

語り得ぬさいはての奥を無理矢理繋ぎ

(うばわないでなくさないでそれから)

奪わないで　無くさないで　それから

(どうかもっときらってさいげんなんかうばって)

どうか　もっと嫌って　際限なんか奪って

(しょうどうなんかもうどうなってもいい)

衝動なんかもうどうなってもいい

(あがめるいみがあふれるまえに)

崇める意味が溢れる前に

(おりじなるのじごくにおちて)

オリジナルの地獄に落ちて

(どうかもっといのってはいつくばっていのって)

どうか　もっと祈って　這い蹲って祈って

(ぐうぞうなんかおいすがっていて)

偶像なんか追い縋っていて

(うしなっていろけおとしていろ)

失っていろ　蹴落としていろ

(つくりあげたきょむにあぐらをかいていろ)

作り上げた虚無に胡坐をかいていろ

(からからののうみそをしぼりつづけている)

カラカラの脳味噌を絞り続けている

(おどらされることをまだじかくしている)

踊らされることをまだ自覚している

(あんぜんなまちのなかできみがみすえているものは)

安全な街の中で君が見据えているものは

(あたしだ)

あたしだ

(はきだしすてていくことさえとがめられなくて)

吐き出し捨てていくことさえ咎められなくて

(わらわないでいとわないでゆがんで)

笑わないで　厭わないで　歪んで

(どうかもっとまどってきゃっちーをうばって)

どうか　もっと惑って　キャッチ―を奪って

(きゅうえんなんかもうこなくてもいい)

救援なんかもう来なくてもいい

(わすれるなんてできないくらい)

忘れるなんて出来ないくらい

(のうずいにちゃんとすりこんで)

脳髄にちゃんと擦りこんで

(どうかもっとえがいてくうそうなんてぬぐって)

どうか　もっと描いて　空想なんて拭って

(もうしんばっかもうきゅうくつなの)

盲信ばっかもう窮屈なの

(あぶらをさしてひをともして)

油をさして　火を灯して

(さびついているげんごにちをとおしてみて)

錆びついている言語に血を通してみて

(めいかいなかいとうはなく)

明快な回答はなく

(こんなうただってちんぷなんだ)

こんな歌だって陳腐なんだ

(さいらいのしんぎばっかで)

再来の審議ばっかで

(まだおどりたりないの)

まだ踊り足りないの

(どうかもっときらってさいげんなんかうばって)

どうか　もっと嫌って　際限なんか奪って

(しょうどうなんかもうどうなってもいい)

衝動なんかもうどうなってもいい

(あがめるいみがあふれるまえに)

崇める意味が溢れる前に

(おりじなるのじごくにおちて)

オリジナルの地獄に落ちて

(どうかもっとえがいてこうかいなんてしないで)

どうか　もっと描いて　後悔なんてしないで

(ぞうおんなんてきえてしまえ)

雑音なんて消えてしまえ

(ろうひしてることばでよんで)

浪費してる言葉で呼んで

(おわりのないおんどでやきつくして)

終わりのない温度で焼き尽くして

(ふるわせてみてよ)

震わせてみてよ