Maria Trap

(ためいきがほほえみが)

ため息が 微笑みが

(あなたにむけられる)

貴方に向けられる

(くるわせて)

狂わせて...

(すなをかむようにはいた)

砂を噛むように吐いた

(なぞるだけのせんりつ)

なぞるだけの旋律

(はれためをごまかしてる)

腫れた瞳(め)を誤魔化してる

(あなたをしはいしたいと)

「貴方を支配したい」と

(とらわれのまりあさま)

囚われのマリア様

(あがめられるほどにじゆうをうしなった)

崇められるほどに自由を失った

(たいようとつきひかりとかげ)

太陽と月 光と影

(きょえいとじつぞうよくぼうとりせい)

虚栄と実像 欲望と理性

(あざむきとしんじつ)

欺きと真実

(やめてまどわせて)

やめて 惑わせて

(こないでだきしめて)

来ないで 抱きしめて

(きかせていわせて)

聞かせて 言わせて

(おわらせてうごかして)

終わらせて 動かして

(あいしてる)

愛してる

(いぞんのるーぷにうちおとしたはずなのに)

依存のループに 撃ち堕としたはずなのに

(つみねあなたがほしい)

罪ね 貴方が欲しい

(きれいでしょうつよいでしょう)

綺麗でしょう 強いでしょう

(さぁよごしてみせて)

さぁ汚してみせて

(あなたにとってただのまりあでいいわ)

貴方にとって唯のマリアで善いわ

(まぼろしをえいえんをいだくようにもとめてよ)

幻を 永遠を 抱くように求めてよ

(わなとしらずに)

罠と知らずに

(せいきまつをこえてもあいのうたはあるかな)

「世紀末を越えても 愛の歌はあるかな」

(とおいそらにといかけた)

遠い空に 問い掛けた

(たいくつなうたがいはみらいをうまないよと)

「退屈な疑いは 未来を産まないよ」と

(あなたはやさしいのに)

貴方は優しいのに

(そばにはいてくれない)

側には いてくれない

(かんぺきとはおわりのことよ)

完璧とは終わりのことよ

(かんせいとはぜつぼうのことよ)

完成とは絶望のことよ

(まぶしさのうらはめいかいのよう)

眩しさの裏は冥界の様

(つきにみくだされてるよう)

月に見下されてる様

(こおったこころのままあなたがほしい)

凍った心のまま貴方が欲しい

(うつくしいままでみだれてみたい)

美しいままで乱れてみたい

(うそをあいしてもらいたい)

嘘を愛して貰いたい

(うそをみぬいてもらいたい)

嘘を見抜いて貰いたい

(しんじないで)

信じないで

(さけぶむねはあなたのせでふるえた)

叫ぶ胸は 貴方の背で震えた

(いやよどこにもいかないで)

嫌よ どこにも行かないで

(きずついてきずつけた)

傷ついて 傷つけた

(りせいはくものむこう)

理性は雲の向こう

(がらすのかめんはわれまりあもないた)

硝子の仮面は割れ マリアも泣いた

(あざむかれあざむいてふたりはやみできづく)

欺かれ 欺いて 二人は闇で気付く

(わなだった)

「罠だった...」

(うさぎのうたちょうがおどる)

兎の歌 蝶が躍る

(ゆめにとけてく)

夢に溶けてく

(これはさめないれくいえむ)

これは醒めない レクイエム

(ためいきがほほえみが)

ため息が 微笑みが

(あなたにむけられる)

貴方に向けられる

(ひょうりのにごりさえもまりあはゆるす)

表裏の濁りさえもマリアは許す

(うらぎりもあいしてくいばらのくさりをせおう)

裏切りも 愛してく 茨の鎖を背負う

(もうもどれないあいのわなに)

もう戻れない 愛の罠に

(くるわせて)

狂わせて...