オリジナル呼吸 文字の呼吸24
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(にじゅうさんのかた:ことだましん・しんらばんしょうえいしょう)
弐拾参の型:言霊神・森羅万象詠唱
(がいよう:もじのこきゅうにおけるちょうこうい、かみごとえいしょうがた。)
概要:文字の呼吸における超高位、神言詠唱型。
(にじゅうにのかたがもじからそんざいをつくりだすかただったのにたいし、)
弐拾弐の型が文字から存在を創り出す型だったのに対し、
(にじゅうさんのかたでは、つくりだしたむすうのもじ、そんざい、げんしょうを、)
弐拾参の型では、創り出した無数の文字、存在、現象を、
(ひとつのきょだいなことだまとしてとうごうする。)
一つの巨大な言霊として統合する。
(しようしゃは「ばんしょうそうてん」をひらき、はねぺんでひとつずつもじをえがく。)
使用者は「万象創典」を開き、羽ペンで一つずつ文字を描く。
(しかしこんかいは、もじをたんどくではつどうさせない。)
しかし今回は、文字を単独で発動させない。
(すうせん、すうまんのもじをひとつのちょうだいなえいしょうぶんへとつなぎ、)
数千、数万の文字を一つの長大な詠唱文へと繋ぎ、
(そのぶんしょうぜんたいをひとつのきょだいなかみごとじゅつしきとしてかんせいさせる。)
その文章全体を一つの巨大な神言術式として完成させる。
(かんせいしたえいしょうは、かかれたしゅんかんからすこしずつげんじつへかんしょうし、)
完成した詠唱は、書かれた瞬間から少しずつ現実へ干渉し、
(てんがひらく、かぜがめぐる、ほしがかがやく、りゅうがかける。)
天が開く、風が巡る、星が輝く、龍が翔ける。
(といったぶんしょうのいっせつごとに、たいおうするげんしょうがじゅんばんにぐげんかしていく。)
といった文章の一節ごとに、対応する現象が順番に具現化していく。
(そしてさいごのいちぶんがかんせいしたしゅんかん、すべてのげんしょうがひとつへかさなり、)
そして最後の一文が完成した瞬間、すべての現象が一つへ重なり、
(しんらばんしょうそのものをまきこんだきょだいなことだまとなってかいほうされる。)
森羅万象そのものを巻き込んだ巨大な言霊となって解放される。
(とくちょう:すうせんからすうまんもじをひとつのえいしょうへとうごうする。)
特徴:数千から数万文字を一つの詠唱へ統合する。
(ひともじごとのじゅつしきではなく、ぶんしょうぜんたいがひとつのきょだいなじゅつしきとなる。)
一文字ごとの術式ではなく、文章全体が一つの巨大な術式となる。
(えいしょうのじゅんばんそのものがじゅつしきのはつどうじゅんじょになる。)
詠唱の順番そのものが術式の発動順序になる。
(こうげき、ぼうぎょ、こうそく、しえん、かんきょうそうさをひとつのながれへくみこめる。)
攻撃、防御、拘束、支援、環境操作を一つの流れへ組み込める。
(かきあげるぶんしょうがぐたいてきであるほど、げんしょうをせいかくにさいげんできる。)
書き上げる文章が具体的であるほど、現象を正確に再現できる。
(えいしょうのとちゅうでぶんしょうをついか、へんこうすることで、)
詠唱の途中で文章を追加、変更することで、
など
(せんきょうにあわせてじゅつしきをへんかさせられる。)
戦況に合わせて術式を変化させられる。
(かんせいしたえいしょうはいっていじかん、くうかんそのものにきざまれる。)
完成した詠唱は一定時間、空間そのものに刻まれる。
(きょうだいなじゅつしきほどかんせいまでにじかんとしゅうちゅうりょくがひつようになる。)
強大な術式ほど完成までに時間と集中力が必要になる。
(このかたのさいだいのとくちょうは、もじをちからへかえるのではなく、)
この型の最大の特徴は、文字を力へ変えるのではなく、
(ぶんしょうそのものをかみのことばへかえること。)
文章そのものを神の言葉へ変えること。
(はつどうえんしゅつ:しようしゃは「ばんしょうそうてん」をじめんへおく。)
発動演出:使用者は「万象創典」を地面へ置く。
(ぺーじがゆっくりとひらき、そこからこがねいろのもじがうかびあがる。)
ページがゆっくりと開き、そこから黄金色の文字が浮かび上がる。
(しようしゃははねぺんをかまえ、ひともじめをかく。)
使用者は羽ペンを構え、一文字目を書く。
(「てん」)
「天」
(そのしゅんかん、てんくうにきょだいなこうりんがうまれる。)
その瞬間、天空に巨大な光輪が生まれる。
(つぎに、「くも」としるすと、こうりんのしゅういにあおいくもがあつまる。)
次に、「雲」と記すと、光輪の周囲に蒼い雲が集まる。
(さらに、「かみなり」とかけば、うんかいをあおじろいかみなりがはしる。)
さらに、「雷」と書けば、雲海を青白い雷が走る。
(しようしゃはとまることなくもじをかきつづける。)
使用者は止まることなく文字を書き続ける。
(やがてもじはたんごとなり、たんごはぶんしょうとなり、)
やがて文字は単語となり、単語は文章となり、
(ぶんしょうはそうだいなえいしょうぶんへへんかしていく。)
文章は壮大な詠唱文へ変化していく。
(くうちゅうにはなんじゅっぽんものひかりもじのぶんしょうがならび、)
空中には何十本もの光文字の文章が並び、
(それらがらせんじょうにしようしゃのしゅういをめぐる。)
それらが螺旋状に使用者の周囲を巡る。
(えいしょうがすすむにつれてげんじつもへんかする。)
詠唱が進むにつれて現実も変化する。
(てんくうにはほしがうまれ、だいちにはひかるきがはえ、)
天空には星が生まれ、大地には光る樹が生え、
(すいめんにはきょだいなもじもんがうかび、あおいりゅうがうんかいをかける。)
水面には巨大な文字紋が浮かび、蒼い龍が雲海を駆ける。
(さらに、「かぜ」のいっせつからぼうふうがうまれ、)
さらに、「風」の一節から暴風が生まれ、
(「ほのお」のいっせつからあおいほのおがまい、)
「炎」の一節から蒼い炎が舞い、
(「いのち」のいっせつからこがねいろのひかりがひろがる。)
「命」の一節から黄金色の光が広がる。
(さいごのいちぶんをかくちょくぜんになると、すべてのもじとげんしょうがいちどかんぜんにせいしする。)
最後の一文を書く直前になると、すべての文字と現象が一度完全に静止する。
(しようしゃがさいごのいっかくをえがく。)
使用者が最後の一画を描く。
(そのしゅんかん、すべてのもじがいっせいにはっこう。)
その瞬間、すべての文字が一斉に発光。
(えいしょうぜんたいがきょだいなもじわへへんかし、てんくうからちじょうへいっちょくせんにらっかする。)
詠唱全体が巨大な文字輪へ変化し、天空から地上へ一直線に落下する。
(むすうのげんしょうがひとつへとうごうされ、しんりゅう、かみなり、ほし、)
無数の現象が一つへ統合され、神龍、雷、星、
(かぜ、ひかり、だいちのちからをどうじにやどしたきょだいなことだまとしてかいほうされる。)
風、光、大地の力を同時に宿した巨大な言霊として解放される。
(みため:ぜんたいはそうはく、おうごん、はくぎんをきちょうとしたしんぴてきなこうけい。)
見た目:全体は蒼白、黄金、白銀を基調とした神秘的な光景。
(くうちゅうにはきょだいなぶんしょうがなんじゅうにもうかび、)
空中には巨大な文章が何重にも浮かび、
(むすうのもじがせいざのようにつらなっている。)
無数の文字が星座のように連なっている。
(もじれつはいっぽんのひかりのおびとなっててんくうをめぐり、)
文字列は一本の光の帯となって天空を巡り、
(ちゅうしんにはきょだいなきんいろのもじわがけいせいされる。)
中心には巨大な金色の文字輪が形成される。
(えいしょうのないようにおうじて、あおじろいりゅう、おうごんのかみなり、はくぎんのかぜ、)
詠唱の内容に応じて、蒼白い龍、黄金の雷、白銀の風、
(ほしのひかり、きょだいなせいめいじゅ、ひかりのすいりゅうなどがどうじにてんかいする。)
星の光、巨大な生命樹、光の水流などが同時に展開する。
(とくにとくちょうてきなのは、すべてがばらばらにそんざいしているのではなく、)
特に特徴的なのは、すべてがバラバラに存在しているのではなく、
(ひとつのぶんしょうによってつながっていること。)
一つの文章によって繋がっていること。
(りゅうのしんたいにももじがながれ、かみなりのきせきにももじがきざまれ、)
龍の身体にも文字が流れ、雷の軌跡にも文字が刻まれ、
(かぜのうずにもむすうのひかりもじがまざる。)
風の渦にも無数の光文字が混ざる。
(わざのさいしゅうだんかいでは、てんくういっぱいにきょだいなえいしょうぶんがひろがり、)
技の最終段階では、天空いっぱいに巨大な詠唱文が広がり、
(それがいっさつのきょだいなひかるしょもつのぺーじのようになる。)
それが一冊の巨大な光る書物のページのようになる。
(そのぺーじがいっきにとじるしゅんかん、すべてのじゅつしきがしゅうそくする。)
そのページが一気に閉じる瞬間、すべての術式が収束する。
(ゆらい:ことだましんは、ことばそのものにしんかくがやどったそんざいをいみする。)
由来:言霊神は、言葉そのものに神格が宿った存在を意味する。
(しんらばんしょうは、このよにそんざいするあらゆるせいめい、しぜん、げんしょう。)
森羅万象は、この世に存在するあらゆる生命、自然、現象。
(えいしょうは、ことばをこえやぶんしょうとしてつらね、そのいみをかんせいさせるこういをあらわす。)
詠唱は、言葉を声や文章として連ね、その意味を完成させる行為を表す。
(このかたは、にじゅうにのかたでたいりょうのそんざいをそうぞうできるようになったあと、)
この型は、弐拾弐の型で大量の存在を創造できるようになった後、
(「これほどおおくのそんざいを、ひとつのことばとしてとうごうできないか」)
「これほど多くの存在を、一つの言葉として統合できないか」
(というはっそうからうまれた。)
という発想から生まれた。
(けんきゅうのすえに、もじをたんどくのじゅつしきとしてあつかうのではなく、)
研究の末に、文字を単独の術式として扱うのではなく、
(ぶんしょうそのものをひとつのきょだいなせいめいたいのようにあつかうぎじゅつがかくりつ。)
文章そのものを一つの巨大な生命体のように扱う技術が確立。
(このかたは、もじ、ことば、ぶんしょう、ものがたり、せかいというもじのこきゅうのしんかにおいて、)
この型は、文字、言葉、文章、物語、世界という文字の呼吸の進化において、
(せかいをひとつのことばとしてまとめあげるだんかいにとうたつしたことをしめしている。)
世界を一つの言葉として纏め上げる段階に到達したことを示している。
(そのためにじゅうさんのかたは、あとのにじゅうしのかたへつながる、)
そのため弐拾参の型は、後の弐拾肆の型へ繋がる、
(せかいそのものをぶんしょうとしてあつかうためのじゅうようなてんかんてんとなる。)
世界そのものを文章として扱うための重要な転換点となる。