花一匁

(はないちもんめ)

花一匁

(このよははかなきはないちもんめ)

此の世は儚き花一匁

(うずまくむじょうにあらがうように)

渦巻く無情に抗う様に

(はなせどつなぐのだろうてをゆめをこころを)

放せど繋ぐのだろう　手を　夢を　魂を

(すうこくまえのともさえもてきにかわる)

数刻前の友さえも敵に変わる

(よせてかえすなみのごとくすすんではもどりてわれゆく)

寄せて返す波の如く　進んでは戻りて我行く

(いのちといのちをぶつけたあかしが)

命と命を打つけた証が

(きずあとがばかにいとおしい)

傷跡が莫迦に愛しい

(はないちもんめ)

花一匁

(このよははてなきはないちもんめ)

此の世は涯無き花一匁

(きられてたまるかいざしんけんしょうぶ)

斬られて堪るか　いざ真剣勝負

(ゆめゆめはなすなそのてをゆめをこころを)

努努放すな　其の手を　夢を　魂を

(だれもがいまよくぼうをかくしもせず)

誰もが今　欲望を隠しもせず

(あいがほしいえいこうがほしい)

「愛ガ欲シイ」「光栄ガ欲シイ」

(こくうへとただあしけりあげ)

空虚へと唯　脚　蹴り上げ

(かわいたこころにひばなをちらして)

燥いた心に火花を散らして

(もえつきるさまがおかしい)

燃え尽きる様が　をかしい

(はないちもんめ)

花一匁

(このよははてなきはないちもんめ)

此の世は涯無き花一匁

(きられてたまるかいざしんけんしょうぶ)

斬られて堪るか　いざ真剣勝負

(ゆめゆめはなすなそのてをゆめをこころを)

努努放すな　其の手を　夢を　魂を

(かってうれしいはないちもんめ)

かってうれしい　はないちもんめ

(まけてくやしいはないちもんめ)

まけてくやしい　はないちもんめ

(しょせんはじぎのごときよといえど)

所詮は児戯の如き世と云えど

(おてんとうさまにむねはれるような)

御天道様に胸　張れる様な

(るーるがほしいしんねんがほしい)

ルールが欲しい　信念が欲しい

(せいていしましょうそうしましょう)

制定しましょう　然うしましょう

(ひとつひとにういいづるをほこり)

一、人間に生ひ出づるを誇り

(ふたつふらちなうきよにもしおれず)

二、不埒な浮世にも萎れず

(みっつみのるともしれぬりそうせおって)

三、実るとも知れぬ理想背負って

(よっつしあえせいせいどうどう)

四、試合え　正正堂堂

(はないちもんめ)

花一匁

(このよははかなきはないちもんめ)

此の世は儚き花一匁

(うずまくむじょうにあらがうように)

渦巻く無情に抗う様に

(はなせどつなぐのだろうてをゆめを)

放せど繋ぐのだろう　手を　夢を

(はないちもんめはないちもんめ)

花一匁　花一匁

(おうむざむざきられてたまるか)

応　むざむざ斬られて堪るか

(かくごはいいか)

覚悟は良いか？

(ゆめゆめはなすなそのてをゆめをこころを)

努努放すな　其の手を　夢を　魂を