占術を通じて世界の外側を見たん打

(ちっ！みこか)

チッ！巫女か

(ここまでくればほかにひとはいない)

ここまで来れば他に人はいない

(さあおれをじゆうにしてくれないか？)

さあ　俺を自由にしてくれないか？

(せんじゅつをつうじてせかいのそとがわをみたんだ)

占術を通じて世界の外側を見たんだ

(そうしたらきゅうにようかいにかんりされたにんげんせいかつがみじめにみえてな)

そうしたら急に妖怪に管理された人間生活が惨めに見えてな

(にんげんをやめようとおもったんだよ)

人間を辞めようと思ったんだよ

(ほんをつうじてあのよからもどってこれることをしったおれは)

本を通じてあの世から戻ってこれる事を知った俺は

(ようかいになるじゅつをつくりあげてみずからいのちをたった)

妖怪になる術を作り上げて自ら命を絶った

(おれがかいたらくがきはふたつのぱーとにわかれている)

俺が書いた落書きは二つのパートに分かれている

(だれでもじっせんできるさくしゃふめいのせんじゅつとわじゅつのぱーと)

誰でも実践できる作者不明の占術と話術のパート

(それともうひとつはちせつでこどもだましのざれごとのぱーと)

それともうひとつは稚拙で子供騙しの戯言のパート

(たわごとのぶぶんをきりすててそれいがいをじぶんがあみだしたせんじゅつだとして)

戯言の部分を切り捨てて　それ以外を自分が編み出した占術だとして

(ひとにみせびらかすやつがあらわれたときおれはしっとのこころによってあのよからふっかつできるのだ)

人に見せびらかす奴が現れた時俺は嫉妬の心によってあの世から復活できるのだ

(しっとのこころをこんとろーるすればおんりょうにはならん)

嫉妬の心をコントロールすれば怨霊にはならん

(しっていたかい？うらないしはかんじょうをあやつるしょくぎょうなんだよ)

知っていたかい？占い師は感情を操る職業なんだよ

(あんたはむようなせっしょうをしないだろ？)

あんたは無用な殺生をしないだろ？

(おれはさとをはなれてくらすさとのにんげんにはがいをあたえるつもりはない)

俺は里を離れて暮らす　里の人間には害を与えるつもりはない

(べつにあのこむすめもきずつけてなんかいないよ)

別にあの小娘も傷つけてなんかいないよ

(あいつはおれがでてきたのをみておどろいてきぜつしただけだ)

彼奴は俺が出てきたのを見て驚いて気絶しただけだ

(だからあんたともてきたいするりゆうはない)

だから妖怪巫女とも敵対する理由はない