ディストピア・ジパング　歌詞打

(うまれたときからぼくらのみらいはすべて)

生まれた時から僕らの未来はすべて

(くらいつくされなにものこっていなかった)

喰らい尽くされ何も残っていなかった

(ぶらさげられたせつなのゆめにすがれば)

ぶらさげられた刹那の夢に縋（すが）れば

(たどるみちははめつとこうかい)

たどる道は破滅と後悔

(いきがつまりそうなほどのへいそくかんに)

息が詰まりそうなほどの閉塞感に

(しこうていししてたおれこみたくなる)

思考停止して倒れ込みたくなる

(にどとはれることのないそらと)

二度と晴れる事の無い空と

(にどとおとずれないはんえいと)

二度と訪れない繁栄と

(かこをしらないだけましだとでもいうのか)

過去を知らないだけマシだとでもいうのか

(ゆめもきぼうもとりあげられたぼくらの)

夢も希望も取り上げられた僕らの

(こえはひびかずぽとりちにおちた)

声は響かずポトリ地に落ちた

(こんなじだいにうまれたいみはなんだろう)

こんな時代に生まれた意味は何だろう

(いきばのないといがわだかまる)

行き場の無い問いが蟠（わだかま）る

(かこのえいがのざんがいとだいしょうだけが)

過去の栄華の残骸と代償だけが

(いまのぼくらのめにうつるもののすべて)

今の僕らの目に映るもののすべて

(かつてをしりえるものはみなおいて)

かつてを知り得る者は皆老いて

(いまをなげきかなしむことにあけくれる)

今を嘆き悲しむことに明け暮れる

(くちをひらけばかいこするさんびする)

口を開けば懐古する賛美する

(むかしはよかったとまだゆめをみたがる)

昔は良かったとまだ夢を見たがる

(むせきにんにぼくらよりさきに)

無責任に僕らより先に

(しにゆくかれらのことばに)

死に逝く彼らの言葉に

(いったいどれほどのかちがあるのだろうか)

一体どれほどの価値があるのだろうか

(ゆめもきぼうもとりあげられたぼくらは)

夢も希望も取り上げられた僕らは

(じこをあざむききょうをいきるのみ)

自己を欺き今日を生きるのみ

(こんなじだいになにをなせばいいんだろう)

こんな時代に何を為せばいいんだろう

(いきばのないといがわだかまる)

行き場の無い問いが蟠る

(しんこくなみらいぶそくで)

深刻な未来不足で

(こころがあまりうごいてくれない)

心があまり稼働（うご）いてくれない

(かわききったかんじょうだけれど)

乾ききった感情だけれど

(もうかなりがたがきてるけど)

もうかなりガタがきてるけど

(まだきっとできることがあるはずなんだ)

まだきっとできることがあるはずなんだ

(だれかをはげますことをためらうくらいに)

誰かを励ますことを躊躇（ためら）うくらいに

(あすにきぼうはいだけないけれど)

明日に希望は抱けないけれど

(おなじじだいいききょうゆうしたうんめいを)

同じ時代生き共有した運命を

(わかりあってよりそうくらいならできる)

解り合って寄り添うくらいならできる

(なにかがかわるとはおもえないけど)

何かが変わるとは思えないけど

(それでも)

それでも･･･