あなたに出会う前/LUCA小説
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第4話だぁ
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問題文
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(おなじころ。)
同じ頃。
(しずくは、じしつのつくえにむかっていた。)
シズクは、自室の机に向かっていた。
(きょうであったふたりのことを、のーとにかきとめていたのだ。)
今日出会ったふたりのことを、ノートに書き留めていたのだ。
(「うさきりいなさん。)
『兎咲莉依那さん。
(だいみなみのおんぷさん。)
奈南乃おんぷさん。
(ほんじつ、さんちょうにてしりあう。)
本日、山頂にて知り合う。
(おふたりとも、とてもすてきなほうでした」)
おふたりとも、とても素敵な方でした』
(そこまでかいて、ぺんをおく。)
そこまで書いて、ペンを置く。
(「・・・・・・ふしぎですね」)
「……不思議ですね」
(しずくは、まどのそとをみた。)
シズクは、窓の外を見た。
(きょうのさんちょう。)
今日の山頂。
(あのけしき。)
あの景色。
(そして、はじめてあったはずのふたり。)
そして、初めて会ったはずのふたり。
(なぜだろう。)
なぜだろう。
(ずっとまえから、しっていたようなきがする。)
ずっと前から、知っていたような気がする。
(そのとき。)
そのとき。
(つくえのひきだしから、かすかなおとがした。)
机の引き出しから、かすかな音がした。
(ひきだしをあける。)
引き出しを開ける。
(なかには、ふるびたふうとうがはいっていた。)
中には、古びた封筒が入っていた。
(みおぼえがない。)
見覚えがない。
など
(ふうとうのおもてには、ていねいなもじでこうかかれていた。)
封筒の表には、丁寧な文字でこう書かれていた。
(「いずもしずくへ」)
『出雲シズクへ』
(そして、そのしたには。)
そして、その下には。
(「あなたが、すべてをわすれてしまったときのために」)
『あなたが、すべてを忘れてしまったときのために』
(「・・・・・・・・・・・・え?」)
「…………え?」
(しずくはいきをのんだ。)
シズクは息をのんだ。
(ふうとうをひらこうとした、そのしゅんかん。)
封筒を開こうとした、その瞬間。
(すまーとふぉんがなった。)
スマートフォンが鳴った。
(がめんにひょうじされたのは、しらないばんごう。)
画面に表示されたのは、知らない番号。
(しずくは、すこしまよってからでんわにでた。)
シズクは、少し迷ってから電話に出た。
(「・・・・・・もしもし?」)
「……もしもし?」
(しばらく、なにもきこえなかった。)
しばらく、何も聞こえなかった。
(そして。)
そして。
(でんわのむこうから、おさないこえがした。)
電話の向こうから、幼い声がした。
(「しずくちゃん?」)
『シズクちゃん?』
(しずくのてがとまる。)
シズクの手が止まる。
(「ねえ、やくそく・・・・・・おぼえてる?」)
『ねえ、約束……覚えてる?』
(「・・・・・・どなた、でしょうか?」)
「……どなた、でしょうか?」
(ちんもく。)
沈黙。
(そして、こえはちいさくこたえた。)
そして、声は小さく答えた。
(「そっか。まだ、おもいだせないんだね」)
『そっか。まだ、思い出せないんだね』
(ぷつっ。)
ぷつっ。
(でんわがきれた。)
電話が切れた。
(しずくは、しばらくうごけなかった。)
シズクは、しばらく動けなかった。
(しらないこえ。)
知らない声。
(しらないばんごう。)
知らない番号。
(なのに。)
なのに。
(そのこえをきいたしゅんかん、なみだがこぼれそうになったのだ。)
その声を聞いた瞬間、涙がこぼれそうになったのだ。
(「・・・・・・どうして」)
「……どうして」
(つくえのうえには、ふうとうがのこされていた。)
机の上には、封筒が残されていた。
(「あなたが、すべてをわすれてしまったときのために」)
『あなたが、すべてを忘れてしまったときのために』
(しずくは、ふるえるてでふうとうをひらいた。)
シズクは、震える手で封筒を開いた。
(なかには、1まいのしゃしん。)
中には、1枚の写真。
(そこにうつっていたのは)
そこに写っていたのは
(おさないころのじぶん。)
幼い頃の自分。
(そして、そのとなりにいるふたりのしょうじょ。)
そして、その隣にいるふたりの少女。
(そのかおをみたしゅんかん、しずくはこえをうしなった。)
その顔を見た瞬間、シズクは声を失った。
(しゃしんのうらには、こうかかれていた。)
写真の裏には、こう書かれていた。
(「4にんで、またあおう。」)
『4人で、また会おう。』