小説長文10! 第一話

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投稿者投稿者白鮮まり @まりとっつぉ🎐 🩵❄️🪽✨  いいね0  お気に入り登録
プレイ回数2  難易度(4.0) 3046打 長文
サバイバル小説系です!「NØWHERE」第一話
小説なので、全然見るだけでもだいじょぶですっ!
画像協力者:AI(光の演出、衣装)

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問題文

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(めをさますと、おれはみしらぬまちのこうさてんにたおれていた。) 目を覚ますと、俺は見知らぬ街の交差点に倒れていた。 (みあげると、くもひとつないあおぞらがひろがっている。) 見上げると、雲一つない青空が広がっている。 (しゃどうにはいちだいのくるまもなく、しんごうだけがきそくただしくいろをかえていた。) 車道には一台の車もなく、信号だけが規則正しく色を変えていた。 (「......どこだ、ここ。」) 「......どこだ、ここ。」 (おれはこうこうにねんせいのたかせそうま。きのうはたしか、じぶんのへやでねむったはずだった。) 俺は高校二年生の高瀬蒼真。昨日は確か、自分の部屋で眠ったはずだった。 (すまーとふぉんをとりだすと、がめんにはごぜんじゅうじじゅうはっぷんとひょうじされていた。) スマートフォンを取り出すと、画面には午前十時十八分と表示されていた。 (しかし、ひづけはそんざいせず、でんぱもけんがいになっていた。) しかし、日付は存在せず、電波も圏外になっていた。 (ちずあぷりをひらいてみる。) 地図アプリを開いてみる。 (げんざいちをしめすあおいてんはひょうじされたが、しゅういのどうろもたてものも、すべてくうはくだった。) 現在地を示す青い点は表示されたが、周囲の道路も建物も、すべて空白だった。 (「ちずにないばしょって......どういうことだよ。」) 「地図にない場所って......どういうことだよ。」
(じょうだんだとおもいたかった。) 冗談だと思いたかった。 (だが、まちのようすはあきらかにいじょうだった。) だが、街の様子は明らかに異常だった。 (しょうてんにはしょうひんがならび、じゅうたくのまどにはかーてんがかかっている。) 商店には商品が並び、住宅の窓にはカーテンが掛かっている。 (じどうはんばいきもうごいているのに、にんげんだけがひとりもいない。) 自動販売機も動いているのに、人間だけが一人もいない。 (おれはちかくのこんびににはいった。) 俺は近くのコンビニに入った。 (「すみません!だれかいませんか!」) 「すみません!誰かいませんか!」 (へんじはなかった。) 返事はなかった。 (れいぞうけーすにはのみものがならび、たなにはぱんやべんとうがおかれている。) 冷蔵ケースには飲み物が並び、棚にはパンや弁当が置かれている。 (れじのがめんには、こうにゅうをまつようにきんがくだけがひょうじされていた。) レジの画面には、購入を待つように金額だけが表示されていた。 (ためしにみずをいっぽんてにとったが、てんいんもじどうせいさんきもはんのうしなかった。) 試しに水を一本手に取ったが、店員も自動精算機も反応しなかった。
など
(なにもかもがととのっているのに、なにかがけっていてきにかけている。) 何もかもが整っているのに、何かが決定的に欠けている。 (そんなぎみのわるさが、まちぜんたいをおおっていた。) そんな気味の悪さが、街全体を覆っていた。 (みせをでると、とおくにおおきなとけいとうがみえた。) 店を出ると、遠くに大きな時計塔が見えた。 (とけいのはりは、どのとけいもごぜんじゅうじじゅうはっぷんでとまっていた。) 時計の針は、どの時計も午前十時十八分で止まっていた。 (そのとき、はいごからこえがした。) その時、背後から声がした。 (「あなたも、きづいたの?」) 「あなたも、気づいたの?」 (ふりむくと、せいふくすがたのしょうじょがたっていた。) 振り向くと、制服姿の少女が立っていた。 (おないどしくらいで、かたからちいさなりゅっくをさげている。) 同い年くらいで、肩から小さなリュックを下げている。 (「きづいたって、なにに?」) 「気づいたって、何に?」 (「このまちに、だれもいないこと。」) 「この街に、誰もいないこと。」 (「......きみも、ここでめをさましたのか?」) 「......君も、ここで目を覚ましたのか?」 (しょうじょはうなずいた。) 少女は頷いた。 (「わたしはくろせあおい。きがついたら、えきまえにいたの。」) 「私は黒瀬葵。気がついたら、駅前にいたの。」 (「おれはたかせそうま。いえにかえるほうほうをさがしてる。」) 「俺は高瀬蒼真。家に帰る方法を探してる。」 (「わたしも。」) 「私も。」 (あおいはすまーとふぉんをみせてきた。) 葵はスマートフォンを見せてきた。 (ちずあぷりのがめんは、おれとおなじようにまっしろだった。) 地図アプリの画面は、俺と同じように真っ白だった。 (「なんじかんもあるいたけど、えきもどうろもぜんぶおなじばしょにもどってくるの。」) 「何時間も歩いたけど、駅も道路も全部同じ場所に戻ってくるの。」 (「おなじばしょに?」) 「同じ場所に?」 (「しんじられないよね。でも、ほんとうなの。」) 「信じられないよね。でも、本当なの。」 (おれたちはまちのでぐちをさがすことにした。) 俺たちは街の出口を探すことにした。 (おおどおりをすすみ、しょうてんがいをぬけ、じゅうたくがいをとおりすぎる。) 大通りを進み、商店街を抜け、住宅街を通り過ぎる。 (それでも、まちのそとにはでられなかった。) それでも、街の外には出られなかった。 (どのみちをえらんでも、さいごにはおなじこうさてんへもどってくる。) どの道を選んでも、最後には同じ交差点へ戻ってくる。 (ゆうがたになっても、ひとかげはあらわれなかった。) 夕方になっても、人影は現れなかった。 (そしてごごごじごじゅうきゅうふん。) そして午後五時五十九分。 (まちじゅうにせっちされたすぴーかーが、とつぜんおとをたてた。) 街中に設置されたスピーカーが、突然音を立てた。 (「まもなく、だいいちきそくをおしらせします。」) 「まもなく、第一規則をお知らせします。」 (あおいがあしをとめる。) 葵が足を止める。 (「だいいちきそく......?」) 「第一規則......?」 (おれたちがかおをみあわせたしゅんかん、とけいとうのかねがなった。) 俺たちが顔を見合わせた瞬間、時計塔の鐘が鳴った。 (「このまちでよるをむかえるみなさまへ。にちぼつご、けっしてたてもののそとへでないでください。」) 「この街で夜を迎える皆様へ。日没後、決して建物の外へ出ないでください。」 (ほうそうは、それだけでとぎれた。) 放送は、それだけで途切れた。 (ちょくご、がいとうがいっせいにてんとうする。) 直後、街灯が一斉に点灯する。 (そして、だれもいなかったはずのどうろのむこうに、ひとかげがひとつあらわれた。) そして、誰もいなかったはずの道路の向こうに、人影が一つ現れた。 (そいつは、こちらへむかってゆっくりあるいてくる。) そいつは、こちらへ向かってゆっくり歩いてくる。 (「......だれか、いる。」) 「......誰か、いる。」 (おれがつぶやくと、あおいはおれのうでをつかんだ。) 俺が呟くと、葵は俺の腕をつかんだ。 (「そうまくん、にげよう。」) 「蒼真くん、逃げよう。」 (「でも、あれはにんげんかもしれない。」) 「でも、あれは人間かもしれない。」 (「ちがう......。」) 「違う......。」 (あおいのこえがふるえていた。) 葵の声が震えていた。 (「あのひと、さっきからずっと、かげがない。」) 「あの人、さっきからずっと、影がない。」 (おれはもういちど、どうろのむこうをみた。) 俺はもう一度、道路の向こうを見た。 (ひとかげは、がいとうのましたをあるいていた。) 人影は、街灯の真下を歩いていた。 (それなのに、じめんにはなんのかげもおちていなかった。) それなのに、地面には何の影も落ちていなかった。 (そのしゅんかん、すぴーかーからふたたびこえがひびいた。) その瞬間、スピーカーから再び声が響いた。 (「きそくをやぶったばあい、とうまちはいっさいのせきにんをおいません。」) 「規則を破った場合、当街は一切の責任を負いません。」 (おれたちははしりだした。) 俺たちは走り出した。 (ふりかえることもできなかった。) 振り返ることもできなかった。 (そのよる、おれたちははじめてしった。) その夜、俺たちは初めて知った。 (このまちでは、ふつうのじょうしきがつうようしない。) この街では、普通の常識が通用しない。 (そして、ここからでるためには、いきのこるほうほうをみつけなければならない。) そして、ここから出るためには、生き残る方法を見つけなければならない。
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