空色申告

(ぼくのたいせつなそらいろのべいびー)

僕の大切な 空色のベイビー

(かわりのきくあたりかわいくてすきだよ)

代わりの利くあたり 可愛くて好きだよ

(どくにもくすりにもならないんだけど)

毒にも薬にも ならないんだけど

(どこにもいかないでくれる)

どこにも行かないでくれる

(ぼくこんどかのじょとりょこうしてくるよ)

僕今度彼女と　旅行してくるよ

(だからいいこにしておるすばんしててね)

だから良い子にして　お留守番しててね

(たくさんあそんだらおみやげにあたらしい)

たくさん遊んだら　お土産に新しい

(ぼーるぺんをかってかえるね)

ボールペンを買って帰るね

(きみはなんでもきいてくれる)

君はなんでも聞いてくれる

(なんでもないがなくなるまで)

なんでもないが無くなるまで

(おせじのひとつもいえないのが)

お世辞のひとつも言えないのが

(きみのあいすべきところさ)

君の愛すべきところさ

(だいすきだよぼくのそらいろのべいびー)

大好きだよ僕の　空色のベイビー

(きょうはかのじょとねけんかわかれしたよ)

今日は彼女とね　喧嘩別れしたよ

(あいつぼくのこといぬやろうだなんて)

あいつ僕のこと　イヌ野郎だなんて

(いってくれたよわらっちまうだろ)

言ってくれたよ笑っちまうだろ

(きみになんでもかいてあげる)

君になんでも書いてあげる

(なんでもないがなくなるまで)

なんでもないが無くなるまで

(なにされたってむていこうが)

何されたって無抵抗が

(きみのあいすべきところさ)

君の愛すべきところさ

(いぬとねたおんなのはなしはもういいとしましょう)

イヌと寝た女の話はもう良いとしましょう

(しんぞうははじめからひとつだけだったわけだし)

心臓は初めから一つだけだったわけだし

(それがそれいかになるわけでもない)

それがそれ以下になるわけでもない

(だけどどうでしょう)

だけどどうでしょう、

(あめにうたうきになんてなれないし)

雨に唄う気になんてなれないし

(ましてたいようにさえてらしてんじゃねぇとはらがたってしまう)

まして太陽にさえ照らしてんじゃねぇと腹が立ってしまう、

(このきもちはなんなんでしょう)

この気持ちは　なんなんでしょう

(かわりにわらってくれる)

代わりに笑ってくれる？

(それかとなりできみもないてくれる)

それか隣で君も泣いてくれる？

(いややっぱどっちももうたのまないわ)

いややっぱどっちももう頼まないわ

(だってきみはただそらいろのじゃけっとをきた)

だって君はただ空色のジャケットを着た

(だいありー)

ダイアリー

(なんでもきいてくれる)

なんでも聞いてくれる

(なんでもないがなくなるまで)

なんでもないが無くなるまで

(なんでもないがなくなったら)

なんでもないが無くなったら

(さよならまたつぎのきみへ)

さよなら、また次の君へ