生まれたままで

(ゆうやけにそまったこんびなーとちたいは)

夕焼けに染まった　コンビナート地帯は

(もえつきたなにかがそらにたちのぼる)

燃え尽きた何かが　空に立ち上る

(てっきょうのましたででんしゃがつうかするとき)

鉄橋の真下で　電車が通過する時

(おおごえでさけんだのぞみすくないあのゆめ)

大声で叫んだ　望み少ないあの夢

(がっこうやめたことはいまもこうかいしてない)

学校　辞めたことは　今も後悔してない

(もんだいなのはあまりにながいいのちののこり)

問題なのは　あまりに長い　命の残り

(うまれたままずっとじゆうにいきられたら)

生まれたまま　ずっと自由に生きられたら

(いまどうしてるだろう)

今　どうしてるだろう？

(まっしろだったはねもけがれてはいなかった)

真っ白だった羽根も汚れてはいなかった

(いくつのうそじぶんにいいつづけたのかな)

いくつの嘘　自分に言い続けたのかな？

(せいじつじゃないぼくはそのぶんおとなになった)

誠実じゃない　僕はその分　大人になった

(ていこくになったらじてんしゃがあふれて)

定刻になったら　自転車が溢れて

(ささやかなしあわせいえまでとどける)

ささやかなしあわせ　家まで届ける

(つらなったのみやのそのいっかくにかえろう)

連なった飲み屋の　その一角に帰ろう

(ははおやのけしょうはなみだのあとをかくしてる)

母親の化粧は　涙の跡を隠してる

(だれかのせいにはしないうんのせいにもしない)

誰かのせいにはしない　運のせいにもしない

(だいじなものがすくないほうがらくだとおもう)

大事なものが少ない方が　楽だと思う

(うまれたままずっとなにもよくがなければ)

生まれたまま　ずっと何も欲がなければ

(せかいはすばらしい)

世界は素晴らしい

(きそいあうこともしっとすることもなかったさ)

競い合うことも嫉妬することもなかったさ

(ぼくはだれをそんなにくんできたのだろうか)

僕は誰を　そんな憎んで　来たのだろうか？

(ひかくすることやめたときからほんとうのじぶん)

比較すること　やめた時から　本当の自分

(うまれたままずっとじゆうにいきられたら)

生まれたまま　ずっと自由に生きられたら

(いまどうしてるだろう)

今　どうしてるだろう？

(まっしろだったはねもけがれてはいなかった)

真っ白だった羽根も汚れてはいなかった

(いくつのうそじぶんにいいつづけたのかな)

いくつの嘘　自分に言い続けたのかな？

(せいじつじゃないぼくはそのぶんおとなになった)

誠実じゃない　僕はその分　大人になった