ワールズエンド・ダンスホール

(じょうだんまじりのきょうかいせんじょうかいだんのそのまたむこう)

冗談混じりの境界線上 階段のそのまた向こう

(ぜんぜんいいこともないしねえそのてをひいてみようか)

全然良いこともないし、ねえ その手を引いてみようか？

(さんざんつまずいただんすをそうさいだんのうえでおどるの)

散々躓いたダンスを、そう、祭壇の上で踊るの？

(ぼうぜんにめがくらんじゃうからどうでしょういっしょにここで)

呆然に目が眩んじゃうから どうでしょう、一緒にここで！

(かんだかいこえがへやをうめるよさいていないみをうずまいて)

甲高い声が部屋を埋めるよ 最低な意味を渦巻いて

(とうぜんいいこともないしさあおもいきりはきだそうか)

当然、良いこともないし さあ、思い切り吐き出そうか

(みじかいことばでつながるいみをかおもあわせずにけぎらうわけを)

「短い言葉で繋がる意味を 顔も合わせずに毛嫌う理由を

(さがしてもさがしてもみつからないけど)

さがしても さがしても みつからないけど

(はにかみながらおこったってめをふせながらわらったって)

はにかみながら怒ったって 目を伏せながら笑ったって

(そんなのどうせつまらないわ)

そんなの、どうせ、つまらないわ！」

(ほっぷすてっぷでおどろうかせかいのすみっこでわんつー)

ホップ・ステップで踊ろうか 世界の隅っこでワン・ツー

(ちょっとくらっとしそうになるしゅうまつかんをたのしんで)

ちょっとクラッとしそうになる終末感を楽しんで

(ぱっとふらっときえちゃいそなつぎのしゅんかんをのこそうか)

パッとフラッと消えちゃいそな 次の瞬間を残そうか

(くるくるくるくるりまわるせかいによう)

くるくるくるくるり 回る世界に酔う

(ぼうかんしゃだけのくうかんれーすをさいしゅうでんしゃにのりこんで)

傍観者だけの空間。レースを最終電車に乗り込んで、

(ぜんぜんいいこともないしねえこのてをひいてみようか)

「全然良いこともないし、ねえ、この手を引いてみようか？」

(なんだかいつもとちがううんめいのいたずらをしんじてみる)

なんだかいつもと違う。運命のいたずらを信じてみる。

(さんざんつまずいただんすをそうおもいきりばかにしようか)

散々躓いたダンスを、そう、思い切り馬鹿にしようか

(つまらんうごきくりかえすいみをおとにあわせてあしをふむわけを)

「つまらん動き繰り返す意味を 音に合わせて足を踏む理由を

(さがしてもさがしてもみつからないから)

さがしても さがしても 見つからないから

(かなしいときにおどりたいのなきたいときにわらいたいの)

悲しいときに踊りたいの 泣きたいときに笑いたいの」

(そんなわがままつかれちゃうわ)

そんなわがまま疲れちゃうわ！

(ぽっぷにせんすをうたおうかせかいうつむいちゃうまえに)

ポップにセンスを歌おうか 世界、俯いちゃう前に

(きゅっとしちゃったこころのねをどうぞまだまだわすれないわ)

キュッとしちゃった心の音をどうぞ。まだまだ忘れないわ。

(なんてきれいなながめなんでしょうかここからみえるふうけい)

なんて綺麗な眺めなんでしょうか！ここから見える風景

(きっとなにひとつかわらないからかれたじめんをはうの)

きっと何一つ変わらないから、枯れた地面を這うの。

(ほっぷすてっぷでおどろうかせかいのすみっこでわんつー)

ホップ・ステップで踊ろうか 世界の隅っこでワン・ツー

(ちょっとくらっとしそうになるしゅうまつかんをたのしんで)

ちょっとクラッとしそうになる終末感を楽しんで

(ぱっとふらっときえちゃいそなつぎのしゅんかんをのこそうか)

パッとフラッと消えちゃいそな 次の瞬間を残そうか

(さよならおげんきでおわるせかいにいう)

さよなら、お元気で。終わる世界に言う――――