もしも僕に/関取花

(もしもぼくにこどもができたらどんなことをつたえるだろう)

もしも僕に子供ができたら　どんなことを伝えるだろう

(きたいしてるよがんばれよそんなことまずいわないだろう)

期待してるよ 頑張れよ　そんなことまず言わないだろう

(いちにちさんしょくめしくってよくわらいよくなきあそべ)

一日三食飯食ってよく笑いよく泣き遊べ

(そしてたにんをほめられるひとになれ)

そして他人を褒められる人になれ

(どりょくはたいていむくわれないねがいはそんなにかなわない)

努力は大抵報われない　願いはそんなに叶わない

(それでもどうかくさらずにでかいゆめみてあるいていくんだよ)

それでもどうか腐らずに　でかい夢見て歩いて行くんだよ

(もしもぼくにこどもができたらどんなこいをするのだろう)

もしも僕に子供ができたら　どんな恋をするのだろう

(とうさんとかあさんみたいになれよそんなこといえたらいいな)

父さんと母さんみたいになれよ　そんなこと言えたらいいな

(いちどやにどのあやまちもいつかはきっとするのだろう)

一度や二度の過ちも　いつかはきっとするのだろう

(たつとりあとをにごさずでうまくやれよ)

立つ鳥跡を濁さずでうまくやれよ

(はつこいなんてまぼろしでおもいはだいたいとどかない)

初恋なんてまぼろしで　思いは大体届かない

(それでもどうかわすれずにむねのはしっこでだいじにするんだよ)

それでもどうか忘れずに　胸の端っこで大事にするんだよ

(うまくいかないことばかりなぜいつもあいつばっかり)

うまくいかないことばかり　なぜいつもあいつばっかり

(となりのしばはいつだってあおいけれど)

隣の芝はいつだって青いけれど

(しりたくないことしったりやさしいうそをおぼえたり)

知りたくないこと知ったり　優しい嘘を覚えたり

(いらないにもつはふえてしまうけれど)

いらない荷物は増えてしまうけれど

(それもこれもさいごにはわらいばなしにかえれるように)

それもこれも最後には　笑い話に変えれるように

(じんせいなんてそうさねたさがしたのしんだもんかちそういうものだよ)

人生なんてそうさネタ探し　楽しんだもん勝ち そういうものだよ

(もしもぼくにこどもができたらそういうことをつたえたい)

もしも僕に子供ができたら　そういうことを伝えたい

(でもまだきっとずっとさきのはなしだからそれまでじぶんにいいきかす)

でもまだきっとずっと先の話　だからそれまで 自分に言い聞かす

(とりあえずじぶんにいいきかす)

とりあえず 自分に言い聞かす