企業会計原則 一般原則7+注解1 条文
参考文献 『新版 会計法規集』第10版 中央経済社
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問題文
(きぎょうかいけいげんそくはきぎょうかいけいのじつむのなかにかんしゅうとしてはったつしたもののなかから)
企業会計原則は、企業会計の実務の中に慣習として発達したもののなかから、
(いっぱんにこうせいだとうとみとめられたところをようやくしたものであって)
一般に公正妥当と認められたところを要約したものであって、
(かならずしもほうれいによってきょうせいされないでも)
必ずしも法令によって強制されないでも、
(すべてのきぎょうがそのかいけいをしょりするにあたってしたがわなければならないきじゅんである)
すべての企業がその会計を処理するに当って従わなければならない基準である
(しんじつせいのげんそく)
真実性の原則
(きぎょうかいけいはきぎょうのざいせいじょうたいおよびけいえいせいせきにかんして)
企業会計は、企業の財政状態及び経営成績に関して、
(しんじつなほうこくをていきょうするものでなければならない)
真実な報告を提供するものでなければならない。
(せいきのぼきのげんそく)
正規の簿記の原則
(きぎょうかいけいはすべてのとりひきにつきせいきのぼきのげんそくにしたがって)
企業会計は、すべての取引につき、正規の簿記の原則に従って、
(せいかくなかいけいちょうぼをさくせいしなければならない)
正確な会計帳簿を作成しなければならない。
(しほんとりひきそんえきとりひきくぶんのげんそく)
資本取引・損益取引区分の原則
(しほんとりひきとそんえきとりひきとをめいりょうにくべつし)
資本取引と損益取引とを明瞭に区別し、
(とくにしほんじょうよきんとりえきじょうよきんとをこんどうしてはならない)
特に資本剰余金と利益剰余金とを混同してはならない。
(めいりょうせいのげんそく)
明瞭性の原則
(きぎょうかいけいはざいむしょひょうによってりがいかんけいしゃにたいしひつようなかいけいじじつを)
企業会計は、財務諸表によって、利害関係者に対し必要な会計事実を
(めいりょうにひょうじしきぎょうのじょうきょうにかんするはんだんをあやまらせないようにしなければならない)
明瞭に表示し、企業の状況に関する判断を誤らせないようにしなければならない
(けいぞくせいのげんそく)
継続性の原則
(きぎょうかいけいはそのしょりのげんそくおよびてつづきをまいきけいぞくしててきようし)
企業会計は、その処理の原則及び手続を毎期継続して適用し、
(みだりにこれをへんこうしてはならない)
みだりにこれを変更してはならない。
(ほしゅしゅぎのげんそく)
保守主義の原則
(きぎょうのざいせいにふりなえいきょうをおよぼすかのうせいがあるばあいには)
企業の財政に不利な影響を及ぼす可能性がある場合には、
(これにそなえててきとうにけんぜんなかいけいしょりをしなければならない)
これに備えて適当に健全な会計処理をしなければならない。
(たんいつせいのげんそく)
単一性の原則
(かぶぬしそうかいていしゅつのためしんようもくてきのためそぜいもくてきのためとう)
株主総会提出のため、信用目的のため、租税目的のため等
(しゅじゅのもくてきのためにことなるけいしきのざいむしょひょうをさくせいするひつようがあるばあい)
種々の目的のために異なる形式の財務諸表を作成する必要がある場合、
(それらのないようはしんらいしうるかいけいきろくにもとづいてさくせいされたものであって)
それらの内容は、信頼しうる会計記録に基づいて作成されたものであって、
(せいさくのこうりょのためにじじつのしんじつなひょうじをゆがめてはならない)
政策の考慮のために事実の真実な表示をゆがめてはならない。
(じゅうようせいのげんそく)
重要性の原則
(きぎょうかいけいはさだめられたかいけいしょりのほうほうにしたがって)
企業会計は、定められた会計処理の方法に従って
(せいかくなけいさんをおこなうべきものであるがきぎょうかいけいがもくてきとするところは)
正確な計算を行うべきものであるが、企業会計が目的とするところは、
(きぎょうのざいむないようをあきらかにし)
企業の財務内容を明らかにし、
(きぎょうのじょうきょうにかんするりがいかんけいしゃのはんだんをあやまらせないようにすることにあるから)
企業の状況に関する利害関係者の判断を誤らせないようにすることにあるから、
(じゅうようせいのとぼしいものについてはほんらいのげんみつなかいけいしょりによらないで)
重要性の乏しいものについては、本来の厳密な会計処理によらないで
(たのかんべんなほうほうによることも)
他の簡便な方法によることも、
(せいきのぼきのげんそくにしたがったしょりとしてみとめられる)
正規の簿記の原則に従った処理として認められる。
(じゅうようせいのげんそくはざいむしょひょうのひょうじにかんしてもてきようされる)
重要性の原則は、財務諸表の表示に関しても適用される。