青い吐息のように

(ほかのだれかのためではなく)

他の誰かのためではなく

(ただじぶんのためだけに)

ただ自分のためだけに

(えらんだみちはきょうもはてしなく)

選んだ道は今日も果てしなく

(かわいたかぜがかかとをひやす)

乾いた風がかかとを冷やす

(さよならもうにどと)

さよならもう二度と

(あえないんだろう)

会えないんだろう

(おおごえもだせないで)

大声も出せないで

(さわやかなあさにたおれそう)

爽やかな朝に倒れそう

(どこへでもいけるのになににでもなれるのに)

どこへでも行けるのに何にでもなれるのに

(ぼくはまだぼくのままで)

僕はまだ僕のままで

(いつかみたゆめばかりおいかけてとほうにくれて)

いつか見た夢ばかり追いかけて途方に暮れて

(きみをおもいだしてる)

君を思い出してる

(たりないものはじかんではなく)

足りないものは時間ではなく

(いつかもっていたあわいきもち)

いつか持っていた淡い気持ち

(なくしたものははじらいではなく)

失くしたものは恥じらいではなく

(いつかかんじたむねのざわつき)

いつか感じた胸のざわつき

(ひあがったぷーるでもがいているだけ)

干上がったプールでもがいているだけ

(ごーるさえみえないまま)

ゴールさえ見えないまま

(ふたしかなげんじつにおぼれそう)

不確かな現実に溺れそう

(どこへでもいけるのになににでもなれるのに)

どこへでも行けるのに何にでもなれるのに

(ぼくはまだぼくのままで)

僕はまだ僕のままで

(いつかみたゆめだけしかたよるものがなくて)

いつか見た夢だけしか頼るものがなくて

(きみをおもいだしてる)

君を思い出してる

(ごみためのなかぬけだせないのは)

ゴミ溜めの中抜け出せないのは

(ぬけだせないようなきがしてるから)

抜け出せないような気がしてるから

(もういちどひえきったからだをさすって)

もう一度冷えきった体をさすって

(おおごえをはりあげて)

大声を張り上げて

(さわやかなあさをけがそう)

爽やかな朝を汚そう

(どこへでもいけばいいなににでもなればいい)

どこへでも行けばいい何にでもなればいい

(ぼくはぼくのままで)

僕は僕のままで

(いつかみたきみのかおぽけっとにしまいこんで)

いつか見た君の顔ポケットにしまい込んで

(ぼくはぼくをいきていく)

僕は僕を生きていく

(やるしかないんだぜ)

やるしかないんだぜ

(いくしかないんだぜ)

行くしかないんだぜ

(からまってもみうしなっても)

絡まっても見失っても

(としおいてもちぢこまっても)

年老いても縮こまっても

(ころんでもいやになっても)

転んでも嫌になっても

(あおいといきのように)

青い吐息のように