花のようでした

(てんきよほうがいうことにゃ)

天気予報が言うことにゃ

(こんやはあめがふるらしい)

今夜は雨が降るらしい

(なにもよていはないけれど)

何も予定はないけれど

(びにーるがさがいっぽんあったっけ)

ビニール傘が一本あったっけ

(いえにいたってあれだから)

家に居たってあれだから

(なにをしたってなんだから)

何をしたってなんだから

(ちょっとあるいてみようかな)

ちょっと歩いてみようかな

(どうせなんにもみえないよるだけど)

どうせ何にも見えない夜だけど

(きみはどうしてる)

君はどうしてる

(どこかのまちで)

どこかの町で

(しあわせにくらしてるかい)

幸せに暮らしてるかい

(きみがわらっていればいいや)

君が笑っていればいいや

(いつかまちかどで)

いつか街角で

(すれちがっても)

すれ違っても

(きづかないきがするんだ)

気づかない気がするんだ

(そんなきがするんだ)

そんな気がするんだ

(たまによほうはあたるもの)

たまに予報は当たるもの

(かおにぴちゃぴちゃおとたてて)

顔にぴちゃぴちゃ音立てて

(はおるものさえわすれてさ)

羽織るものさえ忘れてさ

(いいやこんやはちゃぷちゃぷらんらんらん)

いいや今夜はちゃぷちゃぷランランラン

(ぼくはいつだって)

僕はいつだって

(じぶんばかりで)

自分ばかりで

(ひとのきもちになれず)

人の気持ちになれず

(きずつけてばかりいたよな)

傷つけてばかりいたよな

(いまもかわらずに)

今も変わらずに

(いいとしをして)

いい年をして

(じぶんのきもちばかり)

自分の気持ちばかり

(はきだしているだけ)

吐き出しているだけ

(おつきさんすこしだけかおみせて)

お月さん少しだけ顔見せて

(きみがすきでした)

君が好きでした

(いまさらだけど)

今更だけど

(いつまでもいっしょだって)

いつまでも一緒だって

(みがってなゆめをみてたよ)

身勝手な夢を見てたよ

(あいはちいさくて)

愛は小さくて

(はなのようでした)

花のようでした

(てをかけてそだてないと)

手をかけて育てないと

(いっしゅんでかれちゃう)

一瞬で枯れちゃう