意味が分かると怖い話34　概要欄に説明あり

(うしろにはひとならざるものがいます。)

後ろには人ならざるものがいます。

(どれかをぜったいにうってください。)

どれかを絶対に撃ってください。

(まちがったせんたくをすると、あなたはしにます。)

間違った選択をすると、あなたは死にます。

(さて、あなたはどれをうちますか？)

さて、あなたはどれを撃ちますか？

(ってかいてあったんだよ。)

って書いてあったんだよ。

(おれはまよったさ。)

俺は迷ったさ。

(だって、まちがったせんたくをしたらしぬんだぜ？)

だって、間違った選択をしたら死ぬんだぜ？

(だからおれはまよったすえにひだりをうった。)

だから俺は迷った末に左を撃った。

(すると、がちゃっというおとがきこえた。)

すると、ガチャっという音が聞こえた。

(ああ。とびらがあいたおとだなとおもって)

ああ。扉が開いた音だなと思って

(おれはつぎのへやへとあしをすすめた。)

俺は次の部屋へと足を進めた。

(そしてつぎのへやにはいると、またかみがおちてきた。)

そして次の部屋に入ると、また紙が落ちてきた。

(そのかみにはこうかいてあった。)

その紙にはこう書いてあった。

(あなたはいまないふをもっています。)

あなたは今ナイフを持っています。

(みぎにはだんぼーるがあります。)

右にはダンボールがあります。

(ひだりにはあなたのたいせつなかぞくがいます。)

左にはあなたの大切な家族がいます。

(うしろにはひとならざるものがいます。)

後ろには人ならざるものがいます。

(どれかをぜったいにさしてください)

どれかを絶対に刺してください

(まちがったせんたくをすると、あなたはしにます。)

間違った選択をすると、あなたは死にます。

(さて、あなたはどれをさしますか？)

さて、あなたはどれを刺しますか？

(おれはかんがえた。そして、ひだりをさした。)

俺は考えた。そして、左を刺した。

(とうぜん、ひだりにはかぞくがいるんだからそうとうまよったさ。)

当然、左には家族がいるんだから相当迷ったさ。

(でも、まちがったせんたくをしたくなかったんだ。)

でも、間違った選択をしたくなかったんだ。

(そうしたらまた、がちゃっというおとがきこえてな。)

そうしたらまた、ガチャっという音が聞こえてな。

(そうしたらそとへとでられたんだ。)

そうしたら外へと出られたんだ。

(そとへでたすぐのところにかんばんがたててあってな、)

外へ出たすぐのところに看板が立ててあってな、

(そうしたらさいごにこうかいてあった。)

そうしたら最後にこう書いてあった。

(あなたはどちらもせいかいをえらびました。)

あなたはどちらも正解を選びました。

(なのでほんとうはころすつもりだったんですがやめます。)

なので本当は殺すつもりだったんですがやめます。

(ああ、ひとついっときます。)

ああ、ひとつ言っときます。

(いまおこったことは、げんじつでおこっていることといっしょですよ。)

今起こったことは、現実で起こっていることと一緒ですよ。

(っていうはなし。)

っていう話。

(「それで、おまえのはなしはおわりか？」)

「それで、お前の話は終わりか？」

(「ほんとうにおやをころしたのか？」)

「本当に親を殺したのか？」

(「ああ。だからさいしょにいったろ？」)

「ああ。だから最初に言ったろ？」

(「つくりばなしをするって」)

「作り話をするって」