月煌ノ剣

(しょぎょうむじょうｙａｙａｈａｙｅぜしょうめっそう)

(諸行無常 Ya, Ya-ha-ye 是生滅走)

(しょうめつめついｙａｙａｈａｙｅじゃくめついらく)

(生滅滅已 Ya, Ya-ha-ye 寂滅為楽)

(あめのはばきりｙａｅｙａｈａｙｅｉｅ)

(アメノハバキリYae- Ya-ha-ye-ie)

(ひとつめのたちいなびかりよりさいそくなるかぜのごとく)

一つ目の太刀　稲光より　最速なる風の如く

(ふたつめのたちむのきょうちなればはやしのごとし)

二つめの太刀　無の境地なれば　林の如し

(ひゃっきやぎょうをおそるるは)

百鬼夜行を恐るるは

(おのがみじゅくのみずかがみ)

己が未熟の水鏡

(われがやらずてだれがやる)

我がやらずて誰がやる

(めざめよあおきはじゃなるむそう)

目覚めよ…蒼き破邪なる無双

(いくせんいくまんいくおくのいのち)

幾千、幾万、幾億の命

(すべてをにぎりしめふりかざす)

すべてを握りしめ振り翳す

(そのせもこおりつくだんぱのいっせん)

その背も凍りつく断破の一閃

(ちるかくごはあるか)

散る覚悟はあるか?

(こよいのよぞらはやいばのきっさきと)

今宵の夜空は刃の切っ先と

(よくにたみかづきがかぐわしい)

よく似た三日月が香(かぐわ)しい

(いざじんじょうにわがつるぎのひに)

伊座、尋常に…我がつるぎの火に

(きえはてよ)

消え果てよ

(みっつめのたちいかりのほのおとわにきえぬれっかのごとく)

三つめの太刀　怒りの焔(ほのお)　永久に消えぬ烈火の如く

(よっつめのたちどうじぬこころはおやまのごとし)

四つめの太刀　動じぬこヽろは　御山の如し

(にどとなかぬときめたのだ)

二度と泣かぬと決めたのだ

(ながすものはちしおでいい)

流すものは血潮でいい

(さきもりのうたはふうりんかざん)

防人の歌は　風林火山

(ねんぶつはもうとなえおわったか)

念仏はもう唱え終わったか…?

(しょうしせんばんなざれごととともに)

笑止千万な戯(ざ)れ言と共に

(こっぱみじんにてざんげなさい)

木っ端微塵(こっぱみじん)にて懺悔(ざんげ)なさい

(せめてさいごはもののふといきて)

せめて最後は武士(もののふ)と生きて

(うつくしくじごくへ)

美しく地獄へ

(ぎゃくにとわせなさいきでんのむねには)

逆に問わせなさい　貴殿の胸には

(ゆずれないなにかはあるのか)

譲れない「何か」は在るのか?

(いざじんじょうにねはんのたびに)

伊座、尋常に…涅槃(ねはん)の旅に

(じょうかせよ)

浄化せよ

(しょぎょうむじょう)

諸行…無常…

(いくせんいくまんいくおくのいのち)

幾千、幾万、幾億の命

(すべてをにぎりしめふりかざす)

すべてを握りしめ振り翳す

(そのせもこおりつくだんぱのいっせん)

その背も凍りつく断破の一閃

(ちるかくごはあるか)

散る覚悟はあるか?

(こよいのよぞらはやいばのきっさきと)

今宵の夜空は刃の切っ先と

(よくにたみかづきがかぐわしい)

よく似た三日月が香(かぐわ)しい

(いざじんじょうにかぜなるつばさ)

伊座、尋常に…風(かぜ)鳴る翼

(さあゆかん)

さあ往かん