指輪と合鍵

(あいたいのにあえないきょり)

会いたいのに　会えない距離

(あいたいときあえないのに)

会いたいとき　会えないのに

(うまれてからこのかたこのまちでそだってきたうちにとって)

生まれてからこの方この街で育ってきたうちにとって

(よそのひととこいにおちるなんてしょうじきよそうもしやんかった)

他所の人と恋に落ちるなんて正直予想もしやんかった

(ひとみしりのはげしいうちやのにあんたはふしぎなくらいしぜんに)

人見知りの激しいうちやのにあんたは不思議なくらい自然に

(くたびれたこころのすきまうめるようにすぅーってはいりこんできたんや)

くたびれた心の隙間埋めるようにすぅーって入り込んできたんや

(しゅっちょうさきででむいたまちでこいにおちるなんてどうかしてるよな)

出張先で出向いた街で恋に落ちるなんてどうかしてるよな

(まるでれんあいしょうせつとかなんかでありそうなであい)

まるで恋愛小説とかなんかでありそうな出逢い

(まえのれんあいのきずひきずったままいえずにおくびょうになってた)

前の恋愛の傷ひきずったまま癒えずに臆病になってた

(もうにどとこいなんてそんなおれがまたひとすきになった)

もう二度と恋なんてそんな俺がまた人好きになった

(こんなどきどきいついらいやろこんなきもちはいついらいだろう)

こんなドキドキいつ以来やろ　こんな気持ちはいつ以来だろう

(すきになってもええんかなこのおもいしんじてもいいかな)

好きになってもええんかな　この想い信じてもいいかな

(りくつじゃおさえようのないかんじょうとめどなくこみあげてあふれだしそう)

理屈じゃ抑えようのない感情　止めどなく込み上げて溢れ出しそう

(ふたりのあいだにめばえたひとつのあいのものがたり)

二人の間に芽生えた　一つの愛の物語

(あんたのまちとあたしのまち)

あんたの街とあたしの街

(はなれてるけどようやっていけるんかな)

離れてるけどようやっていけるんかな

(あんたがかえるひにおくりあった)

あんたが帰る日に贈りあった

(ゆびわとあいかぎそれがふたりのあいのあかし)

指輪と合鍵　それが二人の愛の証

(まだしごとかなつかれてるかなひとりおもいながらへんしんをまつ)

まだ仕事かな疲れてるかな　一人思いながら返信を待つ

(いまなにしてるんどこにいるんなんてきいたらあたしおもくなる)

今なにしてるんどこにいるん　なんて聞いたらあたし重くなる

(なんでやろうすなおになればあんたがはなれていきそうなきがする)

なんでやろう　素直になればあんたが離れていきそうな気がする

(きおくのなかでさがしてるあんたのぬくもりとかかんしょく)

記憶の中で探してる　あんたの温もりとか感触

(ごめんないつもしごとしごとってそればかりでさ)

ごめんないつも仕事仕事ってそればかりでさ

(たのしげにまちをあるくこいびとたちみておまえをおもうよ)

楽しげに街を歩く恋人たち見て　お前を想うよ

(ほんとうはあんなふうにしたよなてつないでかいものとかいろんなことさ)

本当はあんな風にしたよな　手つないで買い物とか色んなことさ

(それなのにせめてとなりにいることすらもしてやれないきょりがつらいよ)

それなのにせめて隣にいることすらもしてやれない距離が辛いよ

(つきいちのでーともわりかんなんてそんなかっこわるいおれのこと)

月一のデートも割り勘なんて　そんなカッコ悪い俺のこと

(おまえはなんであいしてくれたんだなんでしんじてくれんだ)

お前はなんで愛してくれたんだ　なんで信じてくれんだ

(そんなんきゅうにいわれてもこまるわうちな、あんな、えっとな)

そんなん急に言われても困るわ　うちな、あんな、えっとな

(つたえたいねんけどじょうずにいわれへんせやけどめっちゃすきやで)

伝えたいねんけど上手に言われへんせやけどめっちゃ好きやで

(あんたのまちとあたしのまち)

あんたの街とあたしの街

(はなれてるけどようやっていきたいから)

離れてるけどようやっていきたいから

(またつぎあうときまでのおまもり)

また次会う時までのお守り

(ゆびわとあいかぎそれがふたりのあいのあかし)

指輪と合鍵　それが二人の愛の証

(あたしのすきをむりにおしつけてあんたのふたんになりたくないから)

あたしの好きを無理に押し付けて　あんたの負担になりたくないから

(がまんできるとこまではがまんしたいんやあんたをこまらせたくないから)

我慢できるとこまでは我慢したいんや　あんたを困らせたくないから

(おまえのいたみはおれのいたみおれがおまえをまもりぬきたい)

お前の痛みは俺の痛み　俺がお前を守り抜きたい

(どんなおまえもそのすべてをさらけだしてかならずうけとめるから)

どんなお前もその全てをさらけ出して必ず受け止めるから

(あえないよるにはゆびわをそっとなでてあんたをおもうよ)

会えない夜には　指輪をそっと撫でて　あんたを想うよ

(あいたいよるにはあいかぎにぎりしめておまえをおもうよ)

会いたい夜には　合鍵握りしめて　お前を想うよ

(いますぐにあいたいほんとうはもうげんかいでつらいけど)

今すぐに会いたい　本当はもう限界で辛いけど

(いまをのりこえてふたりのみらいをめざそう)

今を乗り越えて　二人の未来を目指そう

(あいたいこのきもちをいきるちからにかえていこう)

会いたいこの気持ちを　生きる力に変えていこう

(おまえとあんたとであえたきせきをしんじて)

お前とあんたと　出逢えた奇跡を信じて

(あいたいのにあえないきょり)

会いたいのに　会えない距離

(あいたいときあえなくても)

会いたいとき　会えなくても