アベリアに代わる何かを
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歌詞(問題文)
(げきをみてなつをみて)
劇を見て夏を見て
(つきをみたっていつもかんそくしゃで)
月を見たっていつも観測者で
(そしてただゆびをさし)
そしてただ指を差し
(あーだこーだいうことしか)
あーだこーだ言うことしか
(あなたからきいたはなしは)
あなたから聞いた話は
(たいていきみがいなくて)
大抵「君」がいなくて
(しかるにかすかにみえたあなたも)
然るに微かに見えたあなたも
(なつへきえていく)
夏へ消えて行く
(あのそらみたいな)
あの空みたいな
(あのはなみたいなって)
あの花みたいなって
(そとをみてはなにかをもして)
外を見ては何かを模して
(なつきみをおもって)
夏、君を想って
(はるさよならしたって)
春、さよならしたって
(あなたがえがくであろうそらを)
あなたが描くであろう空を
(まずなつにおもいいれなんてない)
まず夏に思い入れなんてない
(ただただあついだけだ)
ただただ暑いだけだ
(そらでうたえないのにうたをうたう)
空で歌えないのに詩を歌う
(はしのおれたかしかーどを)
端の折れた歌詞カードを
(つくえのすみっこにおいて)
机の端っこに置いて
(あのひとみたいに)
あの人みたいに
(あのえいがみたいにって)
あの映画みたいにって
(なれるはずないのにゆめみて)
なれるはずないのに夢見て
(なんどもしゃしたって)
何度模写したって
(なんどよみかえしたって)
何度読み返したって
(そこにぼくはいないこたえはない)
そこに僕はいない答えはない
(なぜだろう)
なぜだろう
(すきでもないはなのなまえを)
好きでもない花の名前を
(こんなにしっているのは)
こんなに知っているのは
(なぜだろう)
なぜだろう
(すきでもないなつの)
好きでもない夏の
(ひどくういきょくがすきなのは)
酷く憂い曲が好きなのは
(うしろにはいけいがあって)
後ろに背景があって
(まんなかにだれかがいる)
真ん中に誰かがいる
(ただそのいちまいのえが)
ただその一枚の絵が
(それだけがぼくをこうさせるんだ)
それだけが僕をこうさせるんだ
(こころここにあらず)
心ここに在らず
(こころどこにもあらず)
心どこにも在らず
(こんなひはあなたのきょくを)
こんな日はあなたの曲を
(こんなひだからこそ)
こんな日だからこそ
(なつうたうものはふゆなくというが)
夏歌う者は冬泣くと言うが
(きっとぼくはふゆもうたうだろうさ)
きっと僕は冬も歌うだろうさ
(つゆうるおしても)
梅雨、潤しても
(しょかこころかれるから)
初夏、心枯れるから
(あるはずのない)
あるはずのない
(あべりあにかわるなにかを)
アベリアに代わる何かを
(ずっと)
ずっと