一万二千円の恋
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歌詞(問題文)
(いちじかんいちまんとにせんえんそれがわたしじしんのかち)
一時間一万と二千円それが私自身の価値
(きらきらとかがやくぴんくのひかりふみつぶすようにあるいた)
キラキラと輝くピンクの光 踏み潰すように歩いた
(よるのでんしゃえきのほーむ)
夜の電車、駅のホーム
(たまらなくいきぐるしくなって)
堪らなく息苦しくなって
(このままあといっぽふみだせたらとねがった)
このままあと一歩踏み出せたらと 願った
(くさりかけたゆめならなまごみへふはいしゅうがするまえに)
腐りかけた夢なら生ゴミへ 腐敗臭がする前に
(とびこんだらぜんぶらくになるかなそんなかんがえがよぎった)
飛び込んだら全部楽になるかな そんな考えが過ぎった
(だけどこわくてあしがふるえて)
だけど怖くて、足が震えて
(みぎのほおをなみだがすべりおちて)
右の頬を涙が滑り落ちて
(わたしはそのばにすわりこんだんだ)
私はその場に座り込んだんだ
(めいわくそうにでんしゃにのりこむひとのむれ)
迷惑そうに電車に乗り込む人の群れ
(こうきのめをむける)
好奇の目を向ける
(ばかにするなと)
「馬鹿にするな」と
(つめをたてすぎゆくさらりーまんのむなぐらつかんだ)
爪をたて、過ぎ征くサラリーマンの胸ぐら掴んだ
(わるいことだとわかっているけど)
悪いことだとわかっているけど
(むかしのようにしかってほしくて)
昔のように叱ってほしくて
(あしたになってしまうのがこわくて)
明日になってしまうのが怖くて
(めもとじられなくなった)
目も閉じられなくなった
(とべよとべよとべよとべよ)
飛べよ飛べよ飛べよ飛べよ
(ぼくがせなかをおしてやるよ)
僕が背中を押してやるよ
(しねよしねよしねよしねよ)
死ねよ死ねよ死ねよ死ねよ
(きみのじんせいはむくわれねぇよ)
君の人生は報われねぇよ
(とべよとべよとべよとべよ)
飛べよ飛べよ飛べよ飛べよ
(こんなによぞらがきれいだから)
こんなに夜空が綺麗だから
(あしたにしようなんていうなよ)
明日にしようなんて言うなよ
(きょうでおわらせちゃえよ)
今日で終わらせちゃえよ
(もどれないせいしゅんにとらわれてぐちるろうじんにろうばい)
戻れない青春に囚われて 愚痴る老人に狼狽
(ながくいきたぶんのかちがあるならべにくらげでもまつれよ)
長く生きた分の価値があるならば ベニクラゲでも祀れよ
(どうせわたしはこんなひびを)
どうせ私は こんな日々を
(くりかえしてしにいくだけだからさ)
繰り返して 死に徃くだけだからさ
(ありがたいおことばはまごにとっとけよ)
有り難いお言葉は孫にとっとけよ
(げたばこにごみはきけとぼうこう)
下駄箱にゴミ 吐き気と暴行
(わらうかおあいたいひとがいた)
笑う顔 会いたい人がいた
(ちゅうがくじだい おもいだす いちばんましだったころのわたしがいった)
中学時代 思い出す 一番ましだった頃の私が言った
(いつになったらすくわれるだろう)
いつになったら救われるだろう
(いつになったらむくわれるだろう)
いつになったら報われるだろう
(あしたになってもあさってになっても)
明日になっても明後日になっても
(いつかのひなどこないんだ)
いつかの日など来ないんだ
(にげろにげろにげろにげろ)
逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ
(こころがくさってしまうまえに)
心が腐ってしまう前に
(しねよしねよしねよしねよ)
死ねよ死ねよ死ねよ死ねよ
(きみがおとなになるそのまえに)
君が大人に成りきる前に
(とべよとべよとべよとべよ)
飛べよ飛べよ飛べよ飛べよ
(いつかゆめをかなえるそのまえに)
いつか夢を叶えるその前に
(このままでいいなんていうなよ)
このままでいいなんて言うなよ
(ひとりないてんじゃねぇよ)
一人泣いてんじゃねぇよ
(もたされたにもつがおおすぎて)
持たされた荷物が多すぎて
(あるけなくなってしまった)
歩けなくなってしまった
(だけどたよれるひとなどいないから)
だけど頼れる人などいないから
(あきらめてすわりこんだんだ)
諦めて座り込んだんだ
(ばかなやつらとばかなおとなに)
馬鹿な奴らと 馬鹿な大人に
(わらわれるぼくがいちばんばかだ)
笑われる僕が一番馬鹿だ
(そんなときすくってくれたのがほかならぬきみだった)
そんな時、救ってくれたのが他為らぬ君だった
(いちじかんいちまんとにせんえんそれがぼくらふたりのこい)
一時間一万と二千円の恋 それが僕ら二人の恋
(りすとばんどのしたにあるきずあとにきづかないふりをしたんだ)
リストバンドの下にある傷跡に 気づかないフリをしたんだ
(ぼくはひとりのただのきゃくで)
僕は一人のただの客で
(きみにとってはただのおかねで)
君にとってはただのお金で
(くちをはさむことなんてできるわけなくて)
口を挟むことなんてできるわけなくて
(だけどあのよるえきのほーむ)
だけどあの夜、駅のホーム
(なきじゃくるきみふとぼくとめがあう)
泣きじゃくる君 ふと僕と目が合う
(ばかにするなと)
「馬鹿にするな」と
(つめをたてひとりたちすくむぼくのむなぐらつかんだ)
爪をたて、一人、立ち竦む僕の胸ぐら掴んだ
(ぼくじゃきみをたすけられないから)
僕じゃ君を助けられないから
(きみはぼくなどみてなどいないから)
君は僕など見てなどいないから
(きみがねがうならぼくもねがうから)
君が願うなら僕も願うから
(せなかをおしてやるから)
背中を押してやるから
(とべよとべよとべよとべよ)
飛べよ飛べよ飛べよ飛べよ
(ぼくがきみにこいをするまえに)
僕が君に恋をする前に
(しねよしねよしねよしねよ)
死ねよ死ねよ死ねよ死ねよ
(きみがだれかとこいをするまえに)
君が誰かと恋をする前に
(とべよとべよとべよとべよ)
飛べよ飛べよ飛べよ飛べよ
(いきたいとねがうひがくるまえに)
生きたいと願う日が来る前に
(じぎゃくなんてのはくちにするなよ)
自虐なんてのは口にするなよ
(どっかでしんでしまえよ)
どっかで死んでしまえよ
(ぼくはてをのばすきしゃなせに)
僕は手を伸ばす 華奢な背に
(きみはおちていく)
君は落ちていく
(すきとおるはだとたばこのけむりに)
透き通る肌とタバコの煙に
(うかぶさいごのこいと)
浮かぶ最期の恋と