不可解 / 花譜
歌詞は花譜さんのアルバム『観測』の歌詞カードから書き起こしたものになります。
動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=NDOJZSG9SPU
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歌詞(問題文)
(おかねとかびじねすとかこうりつとか)
お金とか、ビジネスとか、効率とか、
(そういうことをこれからかんがえなくちゃいけないんだ)
そういうことをこれから考えなくちゃいけないんだ。
(そうでしょう)
そうでしょう?
(だってがっこうなんかじゃせきにんかんとかだんたいこうどうだとか)
だって学校なんかじゃ責任感とか、団体行動だとか、
(ありもしないいみもないしょうらいのためとかいっておしえてくるじゃん)
ありもしない、意味もない将来のためとか言って教えてくるじゃん?
(あるべきにんげんのすがたへ)
「あるべき人間の姿へ」
(ただしいにんげんのすがたへ)
「正しい人間の姿へ」
(そうおもえばなんだかにんげんすべてがきたなくおもえてくるな)
そう思えばなんだか人間全てが汚く思えてくるな。
(かそうせかいとかもうそうだとかそういうものこそうつくしくなる)
仮想世界とか、妄想だとか、そういうものこそ美しくなる。
(ああなんだこのかんじょうはにんげんらしくないわたしだ)
ああなんだこの感情は、人間らしくない私だ。
(さびしいとかいとしいとかそんなことばではあらわせない)
「寂しい」とか、「愛しい」とか、そんな言葉では表せない。
(ふかかいなみかんそくじょうけい)
不可解な未観測情景。
(なまえのないはなのような)
名前のない花のような、
(ゆうにさきみだれるこのごうこくが)
悠に咲き乱れるこの号哭が、
(やりたいことすらできなくて)
やりたいことすらできなくて、
(みうごきすらとれないさびれたしんぞうにさいた)
身動きすら取れない、寂れた心臓に咲いた。
(ふあんていなみかんせいせんげん)
不安定な、未完成宣言。
(ことばじゃあらわせない)
言葉じゃ表せない、
(げんじつやしゃかいにはむかうための)
現実や、社会に刃向かうための、
(みかくせいのふかんぜんなまほう)
未覚醒の、不完全な魔法。
(にんげんのただしさってやつをいまべんきょうしているわけですが)
「人間の正しさってやつを今勉強しているわけですが、
(せおりーどおりにいきて)
セオリー通りに生きて、
(おしえられたとおりにやることがそりゃただしいとおもうよ)
教えられたとおりにやることが、そりゃ正しいと思うよ。
(でもさきっとそれだけじゃないでしょう)
でもさ、きっとそれだけじゃないでしょう?」
(なにかをまちがいだっておもうからだれかにまちがいだっていわれた)
何かを間違いだって思うから、誰かに間違いだって言われた。
(それじゃあこのきもちはなんだ)
それじゃあこの気持ちはなんだ?
(あいじょうとはまたほどとおい)
愛情とはまたほど遠い。
(げきどうともいいがたいどうにもあらわせないいびつなかんじょう)
激動とも言い難い、どうにも表せない歪な感情。
(これこそうつくしいのではないか)
これこそ美しいのではないか?
(このうつくしさはまちがいか)
この美しさは間違いか?
(ならこんなせかいいらない)
ならこんな世界いらない。
(わたしのしんじるものをしんじたい)
私の信じるものを信じたい。
(しにたいとかいきたいとか)
「死にたい」とか、「生きたい」とか、
(そんないたみではきらわれる)
そんな痛みでは嫌われる。
(でもふかかいなみかんのせいめい)
でも不可解な未完の声明、
(それだけがたよりだろう)
それだけが頼りだろう。
(ずっとみちなるげんじつにむりょくで)
ずっと未知なる現実に無力で、
(いきることもむずかしくって)
生きることも難しくって、
(みうごきすらとれないさびれたはいががなった)
身動きすら取れない、寂れた肺ががなった。
(ふかそくないたんのしょうめい)
不可測な異端の証明。
(がめんにはながさいて)
画面に花が咲いて、
(げんじつにしゃかいにはんこうする)
現実に社会に反抗する、
(ふかんぜんなふあんていなまほう)
不完全な、不安定な魔法。
(このままきよくただしく)
このまま清く正しく、
(せいじつなおとなになることが)
誠実な大人になることが、
(それだってせいかいのひとつだ)
それだって正解の一つだ。
(でもそれでまんぞくできないのはみんなわかってるはずなんだ)
でもそれで満足できないのは皆わかってるはずなんだ。
(だってそうでしょう)
だってそうでしょう?
(まんぞくしてたらこんなところでうたなんてうたわない)
満足してたらこんなところで歌なんて歌わない。
(こんなにくるしくならない)
こんなに苦しくならない。
(こんなところでおどらない)
こんなところで踊らない。
(こんなきもちでさけんでいない)
こんな気持ちで叫んでいない。
(こんなにうつくしくはなれない)
こんなに美しくはなれない。
(こんなにたのしくなっていない)
こんなに楽しくなっていない。
(ふみつぶされたなみだがかたまってできた)
踏み潰された涙が固まってできた、
(このふかかいなかんじょうになまえはない)
この不可解な感情に名前はない。
(ふかかいのみかんそくじょうけい)
不可解の未観測情景。
(なまえのないはなのような)
名前のない花のような、
(ゆうにさきみだれるこのごうこくが)
悠に咲き乱れるこの号哭が、
(やりたいことすらできなくて)
やりたいことすらできなくて、
(みうごきすらとれないさびれたしんぞうにさいた)
身動きすら取れない、寂れた心臓に咲いた。
(ふあんていなみかんせいじょうけい)
不安定な未完成情景。
(ことばじゃあらわせない)
言葉じゃ表せない、
(げんじつやしゃかいにあらがうための)
現実や社会に抗うための、
(ふかかいでふかんぜんなまほう)
不可解で不完全な魔法。
(おかねとかびじねすとかこうりつとか)
お金とか、ビジネスとか、効率とか。
(そういうことじゃないでしょう)
そういうことじゃないでしょう?
(あいじょうとかゆうじょうとかそういうなにかじゃはかりしれない)
愛情とか、友情とかそういう何かじゃ計り知れない
(こころがうちひしがれたあのふたしかなじょうけいをきれいだとおもうのは)
心が打ちひしがれたあの不確かな情景を綺麗だと思うのは
(きっとそれこそがにんげんのあかしだ)
きっとそれこそが人間の証だ。