妖隠し

(とおくはるかなきおくのたびじでまよいのもりへと)

遠く遥かな記憶の旅路で迷いの森へと

(ゆめまぼろしさえあざむいた)

夢幻さえ欺いた

(よぞらにのみこまれてしまうまえに)

夜空に飲み込まれてしまう前に

(ほらせつなにおどりましょう)

ほら…刹那に踊りましょう

(ゆれるみなもをなぞるように)

揺れる水面をなぞるように

(かろやかなあしどりで)

軽やかな足取りで

(とらわれたことさえ)

捕らわれた事さえ

(きづかぬままで)

気づかぬままで

(あざやかなこのしゅんかんを、だきしめ)

鮮やかなこの瞬間を、だきしめ

(だきしめて)

抱きしめて

(ふりかえることもなく)

振り返ることもなく

(ゆめのなか、えいえんよ、)

夢の中、永遠よ、

(おあいにくさま)

お生憎さま

(このうたがもう)

この歌がもう

(にがしはしない)

逃がしはしない

(であうすべてのものにいつくしみを)

出会う全ての者に慈しみを

(もとめているの？)

求めているの?

(そんなにもあさはかなきぼうに)

そんなにも浅はかな希望に

(すがりついてしまうまえに)

縋りついてしまう前に

(ほらくちづけおどりましょう)

ほら…くちづけ踊りましょう

(ちかいのようなうつくしさで)

誓いのような美しさで

(きゃんどるにためいきを)

キャンドルにため息を

(なにもかもをそっと)

何もかもをそっと

(かくしてくれる)

隠してくれる

(ふたしかなこのしゅんかんを、わすれて)

不確かなこの瞬間を、わすれて

(わすれさせ)

忘れさせ

(なんどくりかえしても)

何度繰り返しても

(ゆめのとちゅう)

夢の途中

(えいえんにきづいて)

永遠に気づいて

(いつかなげくとしても)

いつか嘆くとしても

(かえれはしない)

帰れはしない

(あざやかなこのしゅんかんを、だきしめ)

鮮やかなこの瞬間を、だきしめ

(だきしめて)

抱きしめて

(ふりかえることもなく)

振り返ることもなく

(ゆめのなか、えいえんよ、)

夢の中、永遠よ、

(おあいにくさま)

お生憎さま

(もどれはしない)

戻れはしない

(ふたしかなこのしゅんかんを、わすれて)

不確かなこの瞬間を、わすれて

(わすれさせ)

忘れさせ

(なんどくりかえしても)

何度繰り返しても

(ゆめのとちゅう)

夢の途中

(えいえんにきづいて)

永遠に気づいて

(いつかなげくとしても)

いつか嘆くとしても

(かえれはしない)

帰れはしない