怪盗二十面相 鉄のわな ①

投稿者なぱみ プレイ回数798
難易度(4.5) 5234打 長文 タグ小説 長文
順位名前スコア称号打鍵/秒正誤率時間(秒)打鍵数ミス問題日付
1 ゆず桃 4606 C++ 4.8 95.4% 1081.4 5229 247 94 2020/02/19

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問題文

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(あざぶの、とあるやしきまちに、ひゃくめーとるしほうもあるようなだいていたくがあります。)

麻布の、とあるやしき町に、百メートル四方もあるような大邸宅があります。

(よんめーとるぐらいもありそうな、たかいたかいこんくりーとべいが、ずーっと、)

四メートルぐらいもありそうな、高い高いコンクリート塀が、ズーッと、

(めもはるかにつづいています。)

目もはるかにつづいています。

(いかめしいてつのとびらのもんをはいると、おおきなそてつが、)

いかめしい鉄のとびらの門をはいると、大きなソテツが、

(どっかりとうわっていて、そのしげったはのむこうに、)

ドッカリと植わっていて、そのしげった葉の向こうに、

(りっぱなげんかんがみえています。)

りっぱな玄関が見えています。

(いくあいだともしれぬ、ひろいにほんだてと、きいろいけしょうれんがをはりつめた、)

いく間とも知れぬ、広い日本建てと、黄色い化粧れんがをはりつめた、

(にかいだてとのおおきなようかんとが、かぎのてにならんでいて、そのうらには、)

二階建てとの大きな洋館とが、かぎの手にならんでいて、その裏には、

(こうえんのように、ひろくてうつくしおにわがあるのです。)

公園のように、広くて美しお庭があるのです。

(これは、じつぎょうかいのおおだてもの、はしばそうたろうしのていたくです。)

これは、実業界の大立者、羽柴壮太郎氏の邸宅です。

(はしばけには、いま、ひじょうなよろこびと、。ひじょうなきょうふとが、)

羽柴家には、今、ひじょうな喜びと、。ひじょうな恐怖とが、

(おりまざるようにして、おそいかかっていました。)

織まざるようにして、おそいかかっていました。

(よろこびというのは、いまからじゅうねんいぜんにいえでをした、ちょうなんのそういちくんが、)

喜びというのは、今から十年以前に家出をした、長男の壮一君が、

(なんようぼるねおとうから、おとうさんにおわびをするために、)

南洋ボルネオ島から、おとうさんにおわびをするために、

(にほんへかえってくることでした。)

日本へ帰ってくることでした。

(そういちくんはせいらいのぼうけんじで、ちゅうがっこうをそつぎょうすると、がくゆうとふたりで、)

壮一君は生来の冒険児で、中学校を卒業すると、学友とふたりで、

(なんようのしんてんちにとこうし、なにかそうかいなじぎょうをおこしたいとねがったのですが、)

南洋の新天地に渡航し、何か壮快な事業を起こしたいと願ったのですが、

(ちちのそうたろうしは、がんとしてそれをゆるさなかったので、とうとう、)

父の壮太朗氏は、がんとしてそれをゆるさなかったので、とうとう、

(むだんでいえをとびだし、ちいさなはんせんにびんじょうして、なんようにわたったのでした。)

むだんで家をとびだし、小さな帆船に便乗して、南洋にわたったのでした。

(それからじゅうねんかん、そういちくんからはまったくなんのたよりもなく、)

それから十年間、壮一君からはまったくなんのたよりもなく、

など

(ゆくえさえわからなかったのですが、ついさんかげつほどまえ、)

ゆくえさえわからなかったのですが、つい三か月ほどまえ、

(やっとひとりまえのおとこになったから、おとうさまにおわびにかえりたい、)

やっと一人まえの男になったから、おとうさまにおわびに帰りたい、

(といってきたのです。)

といってきたのです。

(そういちくんはげんざいでは、さんだかんふきんにおおきなごむしょくりんをいとなんでいて、)

壮一君は現在では、サンダカン付近に大きなゴム植林をいとなんでいて、

(てがみには、そのごむりんのしゃしんと、そういちくんのさいきんのしゃしんとがどうふうしてありました。)

手紙には、そのゴム林の写真と、壮一君の最近の写真とが同封してありました。

(もうさんじゅっさいです。びかにきどったひげをはやして、)

もう三十歳です。鼻下にきどったひげをはやして、

(りっぱになおとなになっていました。)

りっぱにな大人になっていました。

(おとうさまも、おかあさまも、いもうとのさなえさんも、)

おとうさまも、おかあさまも、妹の早苗さんも、

(まだしょうがくせいのおとうとのそうじくんも、おおよろこびでした。)

まだ小学生の弟の壮二君も、大喜びでした。

(しものせきでふねをおりて、ひこうきでかえってくるというので、そのひがまちどおしくて)

下関で船をおりて、飛行機で帰ってくるというので、その日が待ち遠しくて

(しかたがありません。)

しかたがありません。

(さて、いっぽうはしばけをおそった、ひじょうなきょうふといいますのは、)

さて、いっぽう羽柴家をおそった、ひじょうな恐怖といいますのは、

(ほかならぬ「にじゅうめんそう」のおそろしいよこくじょうです。よこくじょうのぶんめんは、)

ほかならぬ「二十面相」のおそろしい予告状です。予告状の文面は、

(「よがいかなるじんぶつがあるかは、きかもしんぶんしじょうにてごしょうちであろう。)

「余がいかなる人物があるかは、貴家も新聞紙上にてご承知であろう。

(きかは、かつて)

貴下は、かつて

(ろまのふおうけのほうかんをかざりしだいれるとかくぶんする。)

ロマノフ王家の宝冠をかざりし大れると確聞する。

(よはこのたび、みぎろっこのだいやもんどを、きかよりむしょうにてゆずりうける)

余はこのたび、右六個のダイヤモンドを、貴下より無償にてゆずりうける

(けっしんをした。きんじつちゅうにちょうだいさんじょうするつもりである。)

決心をした。近日中にちょうだい参上するつもりである。

(せいかくなにちじはおってごつうちする。ずいぶんごようじんなさるがよかろう。」)

正確な日時はおってご通知する。ずいぶんご用心なさるがよかろう。」

(というので、おわりに「にじゅうめんそう」としょめいしてありました。)

というので、おわりに「二十面相」と署名してありました。

(そのだいやもんどというのは、ろしあのていせいぼつらくののち、あるはっけいろしあじんが、)

そのダイヤモンドというのは、ロシアの帝政没落ののち、ある白系ロシア人が、

(きゅうろまのふけのほうかんをてにはいれて、かざりのほうせきだけをとりはずし、それを、)

旧ロマノフ家の宝冠を手に入れて、かざりの宝石だけをとりはずし、それを、

(ちゅうごくしょうにんにうりわたしたのが、まわりまわって、にほんのはしばしに)

中国商人に売りわたしたのが、まわりまわって、日本の羽柴氏に

(かいとられたもので、あたいにしてにひゃくまんえんというきちょうなたからものでした。)

買いとられたもので、価にして二百万円という貴重な宝物でした。

(そのろっこのほうせきは、げんに、そうたろうしのしょさいのきんこのなかに)

その六個の宝石は、げんに、壮太朗氏の書斎の金庫の中に

(おさまっているのですが、かいとうはそのありかまで、ちゃんと)

おさまっているのですが、怪盗はそのありかまで、ちゃんと

(しりぬいているようなぶんめんです。)

知りぬいているような文面です。

(そのよこくじょうをうけると、しゅじんのそうたろうしは、さすがにかおいろもかえませんでしたが)

その予告状をうけると、主人の壮太朗氏は、さすがに顔色も買えませんでしたが

(ふじんをはじめ、おじょうさんも、めしつかいなどまでが、ふるえあがってしまいました。)

夫人をはじめ、お嬢さんも、召使いなどまでが、ふるえあがってしまいました。

(ことにはしばけのしはいにんこんどうろうじんは、しゅかのいちだいじとばかりに、さわぎたてて、)

ことに羽柴家の支配人近藤老人は、主家の一大事とばかりに、さわぎたてて、

(けいさつへしゅっとうして、ほごをねがうやら、あたらしく、もうけんをかいいれるやら、)

警察へ出頭して、保護をねがうやら、あたらしく、猛犬を買いいれるやら、

(あらゆるしゅだんをめぐらして、ぞくのしゅうらいにそなえました。)

あらゆる手段をめぐらして、賊の襲来にそなえました。

(はしばけのきんじょは、おまわりさんのいっかがすんでおりましたが、こんどうしはいにんは、)

羽柴家の近所は、おまわりさんの一家が住んでおりましたが、近藤支配人は、

(そのおまわりさんにたのんで、ひばんのともだちをこうたいによんでもらい、)

そのおまわりさんにたのんで、非番の友だちを交代に呼んでもらい、

(いつもていないにはにさんにんのおまわりさんが、)

いつも邸内には二ー三人のおまわりさんが、

(がんばっていてくれるようにはからいました)

がんばっていてくれるようにはからいました

(そのうえそうたろうしのひしょがさんにんおります。おまわりさんと、ひしょと、)

そのうえ壮太朗氏の秘書が三人おります。おまわりさんと、秘書と、

(もうけんと、このげんじゅうなぼうびのなかへ、いくら「にじゅうめんそう」のかいぞくにもせよ、)

猛犬と、このげんじゅうな防備の中へ、いくら「二十面相」の怪賊にもせよ、

(しのびこむなんて、おもいもよらぬことでしょう。)

しのびこむなんて、思いもよらぬことでしょう。

(それにしても、またれるのは、ちょうなんそういちくんのきたくでした。)

それにしても、待たれるのは、長男壮一君の帰宅でした。

(としゅくうけん、なんようのしまへおしわたって、きょうのせいこうをおさめたほどのかいだんじですから)

徒手空拳、南洋の島へおしわたって、今日の成功を収めたほどの快男児ですから

(このひとさえかえってくれてたら、かないのものは、どんなにこころじょうぶだかしれません。)

この人さえ帰ってくれてたら家内のものはどんなに心じょうぶだかしれません。

(さて、そのそういちくんが、はねだくうこうへつくというひのそうちょうのことです。)

さて、その壮一君が、羽田空港へ着くという日の早朝の事です。

(あかあかとあきのあさひがさしている。はしばけのどぞうのなかから、ひとりのしょうねんが、)

あかあかと秋の朝日がさしている。羽柴家の土蔵の中から、一人の少年が、

(すがたをあらわしました。しょうがくせいのそうじくんです。)

姿をあらわしました。小学生の壮二君です。

(まだちょうしょくのよういもできないそうちょうですから、ていないは)

まだ朝食の用意もできない早朝ですから、邸内は

(ひっそりとしずまりかえっていました。)

ひっそりと静まり返っていました。

(はやおきのすずめだけが、いせいよく、にわきのえだや、)

早起きのスズメだけが、いせいよく、庭木の枝や、

(どぞうのやねでさえずっています。)

土蔵の屋根でさえずっています。

(そのそうちょう、そうじくんがたおるのねまきすがたで、しかもりょうてには、なにかおそろしげな、)

その早朝、壮二君がタオルのねまき姿で、しかも両手には、何かおそろしげな、

(てっせいのきかいのようなものをだいて、どぞうのいしだんをにわへおりてきたのです。)

鉄製の器械のようなものをだいて、土蔵の石段を庭へ下りてきたのです。

(いったい、どうしたというのでしょう。おどろいたのはすずめばかりでは)

いったい、どうしたというのでしょう。おどろいたのはスズメばかりでは

(ありません。そうじくんはゆうべ、おそろしいゆめをみました。)

ありません。壮二君はゆうべ、恐ろしい夢を見ました。

(「にじゅうめんそう」のぞくが、どこからかようかんのにかいのしょさいへしのびいり、)

「二十面相」の賊が、何処からか洋館の二階の書斎へしのびいり、

(たからものをうばいさったゆめです。)

宝物を奪い去った夢です。

(ぞくは、ぶきみにあおざめた、むひょうじょうなかおをしていました。)

賊は、ぶきみに青ざめた、無表情な顔をしていました。

(そいつが、たからものをぬすむと、いきなりにかいのまどをひらいて、)

そいつが、宝物をぬすむと、いきなり二階の窓をひらいて、

(まっくらなにわへとびおりたのです。)

まっくらな庭へ飛び降りたのです。

(「わっ。」といってめがさめると、それはさいわいにもゆめでした。)

「ワッ。」といって目がさめると、それはさいわいにも夢でした。

(しかし、なんだかゆめとおなじことがおこりそうなきがして)

しかし、なんだか夢と同じことが起こりそうな気がして

(しかたがありません。)

しかたがありません。

(「にじゅうめんそうのやつは、きっと、あのまどから、とびおりるにちがいない。)

「二十面相のやつは、きっと、あの窓から、とびおりるにちがいない。

(そして、にわをよこぎってにげるにちがいない」)

そして、庭をよこぎって逃げるにちがいない」

(そうじくんは、そんなふうにしんじこんでいました。)

壮二君は、そんなふうに信じこんでいました。

(「あのまどのしたにはかだんがある。かだんがふみあらされるだろうなあ。」)

「あの窓の下には花壇がある。花壇がふみあらされるだろうなあ。」

(そこまでくうそうしたとき、そうじくんのあたまに、ひょいときみょうなかんがえがうかびました。)

そこまで空想したとき、壮二君の頭に、ヒョイと奇妙な考えが浮かびました。

(「うん、そうだ。こいつはめいあんだ。あのかだんのなかへわなをしかけていてやろう。)

「ウン、そうだ。こいつは名案だ。あの花壇の中へわなをしかけていてやろう。

(もし、ぼくのおもっているとおりのことがおこるとしたら、ぞくは、)

もし、ぼくの思っているとおりのことがおこるとしたら、賊は、

(あのかだんをよこぎるにちがいない。そこに、わなをしかけておけば、)

あの花壇をよこぎるにちがいない。そこに、わなをしかけておけば、

(ぞくのやつ、うまくかかるかもしれないぞ。」)

賊のやつ、うまくかかるかもしれないぞ。」

(そうじくんがおもいついたわなというのは、きょねんでしたか、おとうさまのおともだちで)

壮二君がおもいついたわなというのは、去年でしたか、おとうさまのお友だちで

(さんりんをけいえいしているひとが、てつのわなをつくらせたいといって、)

山林を経営している人が、鉄のわなを作らせたいといって、

(あめりかせいのみほんをもってきたことがあって、それがそのまま)

アメリカ製の見本を持ってきたことがあって、それがそのまま

(どぞうにしまってあるのを、よくおぼえていたからです。)

土蔵にしまってあるのを、よく覚えていたからです。

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