イエスタデイ

(なんどうしなったって)

何度失ったって

(とりかえしてみせるよ)

取り返して見せるよ

(あめあがり)

雨上がり

(にじがかかったそらみたいなきみのえみを)

虹がかかった空みたいな　君の笑みを

(たとえばそのだいしょうに)

例えば　その代償に

(だれかのひょうじょうをくもらせてしまったっていい)

誰かの表情を　曇らせてしまったっていい

(わるものはぼくだけでいい)

悪者は　僕だけでいい

(ほんとうはいつでもだれもと)

本当はいつでも　誰もと

(おもいやりあっていたい)

思いやりあっていたい

(でもそんなゆうちょうな)

でも　そんな悠長な

(りそうろんはここですてなくちゃな)

理想論は　ここで捨てなくちゃな

(はるかさきで)

遥か先で

(きみへ)

君へ

(ねらいをさだめたきょうふを)

狙いを定めた　恐怖を

(どれだけぼくははらいきれるんだろう)

どれだけ僕は　払い切れるんだろう？

(はんしんはんぎで)

半信半疑で

(せけんてい)

世間体

(きにしてばっかのいえすたでい)

気にしてばっかの　イエスタデイ

(ぽけっとのなかでおびえた)

ポケットの中で　怯えた

(このてはまだ)

この手は　まだ

(わすれられないまま)

忘れられないまま

(なんどきずついたってしかたないよといって)

「何度傷ついたって　仕方ないよ」と言って

(うつむいてきみがこぼした)

うつむいて　君がこぼした

(はかなくなまぬるいなみだ)

儚く　なまぬるい涙

(ただのひとつぶだって)

ただの一粒だって

(ぼくをふがいなさでおぼれさせて)

僕を不甲斐なさで　溺れさせて

(りせいをうばうにはじゅうぶんすぎた)

理性を奪うには　十分過ぎた

(まちのくらくしょんも)

街のクラクションも

(さいれんもとどきやしないほど)

サイレンも　届きやしないほど

(はるかさきへ)

遥か先へ

(すすめ)

進め

(みがってすぎるこいだと)

身勝手すぎる　恋だと

(せかいがうしろからゆびさしても)

世界が後ろから　指差しても

(ふりむかずすすめ)

振り向かず　進め

(ひっしで)

必死で

(きみのもとへいそぐよ)

君の元へ　急ぐよ

(みちのとちゅうできこえた)

道の途中で　聞こえた

(ｓｏｓさえきづかないふりで)

SOSさえ　気づかないふりで

(ばいばいいえすたでい)

バイバイ　イエスタデイ

(ごめんね)

ごめんね

(なごりおしいけどいくよ)

名残惜しいけど　行くよ

(いつかのあこがれと)

いつかの憧れと

(ちがうぼくでも)

違う僕でも

(ただひとりだけ)

ただ1人だけ

(きみだけ)

君だけ

(まもるためのつよさを)

守るための　強さを

(なによりものぞんでいた)

何よりも　望んでいた

(このてにいま)

この手に　今

(はるかさきへ)

遥か先へ

(すすめ)

進め

(おさなすぎるこいだと)

幼すぎる　恋だと

(せかいがうしろからゆびさしても)

世界が後ろから　指差しても

(まよわずにすすめ)

迷わずに　進め

(すすめ)

進め

(ふたりだけのうちゅうへと)

2人だけの　宇宙へと

(ぽけっとのなかでふるえた)

ポケットの中で　震えた

(このてでいま)

この手で　今

(きみをつれだして)

君を連れ出して

(みらいのぼくはしらない)

未来の僕は　知らない

(だからしせんはとまらない)

だから視線は　止まらない

(なぞめいたひょうげんぎほう)

謎めいた　表現技法

(いみしんなきみのきしょう)

意味深な　君の気性

(あいらぶゆーさえかぜに)

アイラブユーさえ　風に

(とばされそうなときでも)

飛ばされそうな時でも

(ぶきようながらつないだ)

不器用ながら　繋いだ

(このてはもう)

この手はもう

(けっしてはなさずに)

決して　離さずに

(にじのさきへ)

虹の先へ