GLAY 時計

(とけいはひびわれてたぼくらはときをとめた)

時計はヒビ割れてた　僕らは時を止めた

(さけぶこえはちいさくていまはもうきこえてこない)

叫ぶ声は小さくて今はもう聞こえて来ない

(やさしさははいでおおわれくもるまちをにらんでた)

優しさは灰で覆われ曇る街を睨んでた

(かなしみはつねにあふれだれもあすをかたらない)

悲しみは常に溢れ誰も明日を語らない

(にじいろのばすにのったみんなめをかがやかせた)

虹色のバスに乗った　みんな目を輝かせた

(なにものでもないぼくらがゆめをつかみとるきでいた)

何物でもない僕らが夢を掴み取る気でいた

(ちからづくでうばうものうそばかりのおろかもの)

力づくで奪う者　嘘ばかりの愚か者

(めにもとまらぬはやさでとかいのいろにそまってた)

目にも止まらぬ速さで都会の色に染まってた

(みじかいはりとながいはりはまるであのひびのぼくらのようだと)

短い針と長い針はまるであの日々の僕らのようだと

(たがいのあゆむはやさちがうけれどめざすあすはふたりおなじで)

互の歩む速さ違う　けれど目指す明日は二人同じで

(とけいようごきだしてかなしみつれさってよ)

時計よ動き出して　哀しみ連れ去ってよ

(とけいようごきだしてあのえがおをつれてきて)

時計よ動き出して　あの笑顔を連れて来て

(なぐさめはきたいしないだれのちからもいらない)

慰めは期待しない　誰の力も要らない

(そんなわたしのなにかがすこしずつかわっていった)

そんな私の何かが少しずつ変わっていった

(それはきっとみぢかにあるそれはきっとだれにもある)

それはきっと身近にある　それはきっと誰にもある

(いまをいきるものたちのかたわらにかならずある)

今を生きる者達の傍らに必ずある

(あいだねときみはきっといっただろう)

愛だねと君はきっと言っただろう

(みじかいはりとながいはりがかさなりあうそのせつなにまた)

短い針と長い針が重なり合うその刹那にまた

(いつかぼくらはであうだろうすべてゆるすようなえがおで)

いつか僕らは出会うだろう　全て許すような笑顔で

(とけいようごきだしてかなしみつれさってよ)

時計よ動き出して　哀しみ連れ去ってよ

(とけいようごきだしてあのえがおをつれてきて)

時計よ動き出して　あの笑顔を連れて来て