EAST ASIA(中島みゆき)

(ふりしきるあめはかすみちへいはそらまで)

降りしきる雨は霞み 地平は空まで

(たびびとひとりあるいてゆくほしをたずねて)

旅人一人歩いてゆく 星をたずねて

(どこにでもすむはとのようにちをはいながら)

どこにでも住む鳩のように 地を這いながら

(だれとでもきっとあわせていきてゆくことができる)

誰とでもきっと合わせて 生きてゆくことができる

(でもこころはだれのものこころはあのひとのもの)

でも心は誰のもの 心はあの人のもの

(おおきなちからにいつもしたがわされても)

大きな力に いつも従わされても

(わたしのこころはわらっている)

私の心は笑っている

(こんなちからだけでこころまでしばれはしない)

こんな力だけで心まで 縛れはしない

(くにのなはｅａｓｔａｓｉａくろいひとみのくに)

くにの名はEAST ASIA 黒い瞳のくに

(むずかしくはしらないただｅａｓｔａｓｉａ)

むずかしくは知らない ただEAST ASIA

(くにのなはｅａｓｔａｓｉａくろいひとみのくに)

くにの名はEAST ASIA 黒い瞳のくに

(むずかしくはしらないただｅａｓｔａｓｉａ)

むずかしくは知らない ただEAST ASIA

(もんすーんにいだかれてやなぎはゆれる)

モンスーンに抱かれて 柳は揺れる

(そのえだをあんだゆりかごでかなしみゆらそう)

その枝を編んだゆりかごで 悲しみ揺らそう

(どこにでもゆくりゅうじょにすがたをかえて)

どこにでもゆく柳絮に 姿をかえて

(どんなだいちでもきっといきてゆくことができる)

どんな大地でもきっと 生きてゆくことができる

(でもこころはかえりゆくこころはあのひとのもと)

でも心は帰りゆく 心はあの人のもと

(やまよりたかいかべがきずきあげられても)

山より高い壁が 築き上げられても

(やわらかなかぜはわらってこえてゆく)

やわらかな風は 笑って越えてゆく

(ちからだけでこころまでしばれはしない)

力だけで心まで 縛れはしない

(くにのなはｅａｓｔａｓｉａくろいひとみのくに)

くにの名はEAST ASIA 黒い瞳のくに

(むずかしくはしらないただｅａｓｔａｓｉａ)

むずかしくは知らない ただEAST ASIA

(くにのなはｅａｓｔａｓｉａくろいひとみのくに)

くにの名はEAST ASIA 黒い瞳のくに

(むずかしくはしらないただｅａｓｔａｓｉａ)

むずかしくは知らない ただEAST ASIA

(せかいのばしょをおしえるちずは)

世界の場所を教える地図は

(だれでもじぶんがまんなかだといいはる)

誰でも自分が真ん中だと言い張る

(わたしのくにをどこかにのせて)

私の国をどこかに乗せて

(ちきゅうはくすくすわらいながらまわってゆく)

地球はくすくす 笑いながら回ってゆく

(くにのなはｅａｓｔａｓｉａくろいひとみのくに)

くにの名はEAST ASIA 黒い瞳のくに

(むずかしくはしらないただｅａｓｔａｓｉａ)

むずかしくは知らない ただEAST ASIA