オレンジ

(いつまでつづくだろう)

いつまで続くだろう

(せんこうはなびをながめては)

線香花火を眺めては

(つぶやくやさしさと)

つぶやく優しさと

(ぬりつぶしたあおいこころ)

塗りつぶした青い心

(るーぷたいむかーど)

ループ タイムカード

(くらやみをくぐりぬけてゆく)

暗闇をくぐり抜けてゆく

(まちがねむるころに)

街が眠る頃に

(めをこすりよるにふけていく)

目をこすり夜に更けていく

(とおりすがるひびのはやさに)

通りすがる日々の速さに

(でおくれがちなおもいたちが)

出遅れがちな想い達が

(どうしようもなくながれてく)

どうしようもなく流れてく

(こんなきょうをぬけだして)

こんな今日を抜け出して

(おれんじのてつをゆらして)

オレンジの鉄を揺らして

(またきみにあいにいく)

また君に会いに行く

(まどからはまだぼくさえしらない)

窓からはまだ僕さえ知らない

(ぼくがうつることだろう)

僕が映ることだろう

(きえそうできえない)

消えそうで消えない

(せんこうはなびをながめては)

線香花火を眺めては

(わたしたちみたいね)

私たちみたいね

(おちないようにいのっていた)

落ちないように祈っていた

(いつのひかふたりは)

いつの日か二人は

(おもいでをにぎりしめたまま)

思い出を握りしめたまま

(くろをしるにつれて)

黒を知るにつれて

(しろのいとがまたのびていく)

白の髪がまた伸びていく

(おれんじのてつをゆらして)

オレンジの鉄を揺らして

(またきみにあいにいく)

また君に会いに行く

(まどからはまだぼくさえしらない)

窓からはまだ僕さえ知らない

(ぼくがうつることだろう)

僕が映ることだろう

(つきあかりのましたでいつか)

月明かりの真下でいつか

(あなたとゆれていたんだ)

あなたと揺れていたんだ

(すいめんのじゅんぱくのふたりのちかいはもう)

水面の純白の二人の誓いはもう

(なみのおくへ)

波の奥へ