純情スカート

(ぼくだけのじゅんじょうすかーと)

僕だけの純情スカート

(まちゆくひとのしせんをそのからだにあつめては)

街ゆく人の視線を　その体に集めては

(いたずらにほほえむじゅんじょうむらさきいろのかげ)

悪戯に微笑む純情　紫色の影

(ぶきようなゆびさきがえがくおわりのないものがたり)

不器用な指先が描く　終わりのない物語

(あやしげなそのおんどにとかされてゆくからだ)

怪しげなその温度に　溶かされてゆく体

(けしてかなわぬこいならばせめてわすれてしまうまえに)

決して叶わぬ恋ならば　せめて忘れてしまう前に

(そっときみのそのこころぼくにみせてほしくて)

そっと君のその心　僕に見せてほしくて

(きみのすかーとのなかにかくれたあまくほろにがいゆうわくのじゅんじょう)

君のスカートの中に隠れた　甘くほろ苦い　誘惑の純情

(だれもふれることはゆるされないぼくだけのじゅんじょうすかーと)

誰も触れることは許されない　僕だけの純情スカート

(ことしのりゅうこうしょくにそめられたこのせかいで)

今年の流行色に　染められたこの世界で

(きみがみにまとったものくろそれだけがしんじつ)

君が身に纏ったモノクロ　それだけが真実

(ちらばったことばをあつめてかんじょうをさがしもとめた)

散らばった言葉を集めて　感情を探し求めた

(やっとみつけたそのしゅんかんきみはもういなくて)

やっと見つけたその瞬間　君はもう居なくて

(いつかうまれかわるとしてそこでふたりめぐりあえば)

いつか生まれ変わるとして　そこで二人めぐり合えば

(きっとぼくのそのこころきみにささげてしまう)

きっと僕のその心　君にささげてしまう

(きみのすかーとのなかにかくれたもろくはかなげでふたしかなじゅんじょう)

君のスカートの中に隠れた　もろく儚げで不確かな純情

(だれもふれることはゆるされないぼくだけのじゅんじょうすかーと)

誰も触れることは許されない　僕だけの純情スカート

(いつかふたりきえてしまわないようにきみのてのなかでにぎられたしんぞう)

いつか二人消えてしまわないように　君の手の中で握られた心臓

(だれもふれることはゆるされないきみだけのじゅんじょうすかーと)

誰も触れることは許されない　君だけの純情スカート

(ぼくもふれることはゆるされないきみだけのじゅんじょうすかーと)

僕も触れることは許されない　君だけの純情スカート