仮面

(おあいにくさまなにをきたいしてたの)

おあいにくさま何を期待してたの

(あまいなぐさめむごんのぬくもり)

甘い慰め無言のぬくもり

(そんなにふるえてなにをおびえてるの)

そんなに震えて何を怯えてるの

(あれはあんたのしょうたいじゃないか)

あれはあんたの正体じゃないか

(しったことじゃないあんたのいたみ)

知ったことじゃないあんたの痛み

(かってにそこまでおちぶれるがいい)

勝手に底まで落ちぶれるがいい

(はぶりのよかったじだいのように)

羽振りの良かった時代のように

(おもいあがったくちをききなさい)

思い上がった口をききなさい

(おのれをしらないこどものように)

己を知らない子供のように

(なんでもできそうなくちをききなさい)

なんでもできそうな口をききなさい

(ねえおぼえてやしないでしょう)

ねえ覚えてやしないでしょう

(あたしあんたがもんなしだった)

あたしあんたが文無しだった

(ころからちかくにいたのにさ)

頃から近くにいたのにさ

(ちかくでみとれていたのにさ)

近くで見とれていたのにさ

(すてぜりふなしじゃまちをでられやしない)

捨てゼリフ無しじゃ町を出られやしない

(そしてだれでもないしょでもどるよ)

そして誰でも内緒で戻るよ

(くだりのさかならおちるさきはうみ)

下りの坂なら落ちる先は海

(そうさあんたのうまれたまちへね)

そうさあんたの生まれた町へね

(みじめなうたなんかぶるーすしんがーに)

みじめな歌なんかブルースシンガーに

(くれてやるがいいすてちまうがいい)

くれてやるがいい捨てちまうがいい

(ぼろぼろになってけものがむせぶ)

ぼろぼろになって獣がむせぶ

(うしなうものはもうなにもない)

失うものはもう何もない

(ぼろぼろになってけものがねむる)

ぼろぼろになって獣が眠る

(あたしはじゃけんにいだきしめる)

あたしは邪険に抱きしめる

(ねえおぼえてやしないでしょう)

ねえ覚えてやしないでしょう

(あたしあんたがもんなしだった)

あたしあんたが文無しだった

(ころからちかくにいたのにさ)

頃から近くにいたのにさ

(ちかくでみとれていたのにさ)

近くで見とれていたのにさ

(ぼろぼろになってけものがむせぶ)

ぼろぼろになって獣がむせぶ

(うしなうものはもうなにもない)

失うものはもうなにもない

(ぼろぼろになってけものがねむる)

ぼろぼろになって獣が眠る

(あたしはじゃけんにいだきしめる)

あたしは邪険に抱きしめる

(ねえおぼえてやしないでしょう)

ねえ覚えてやしないでしょう

(あたしあんたがもんなしだった)

あたしあんたが文無しだった

(ころからちかくにいたのにさ)

頃から近くにいたのにさ

(ちかくでみとれていたのにさ)

近くで見とれていたのにさ