泣くなよ

(なにげないことばにいかされてなにげないことばにころされる)

何気ない言葉に生かされて何気ない言葉に殺される

(そうやってなんかいもそうやってなんにんも)

そうやって何回もそうやって何人も

(みえないふりしてじぶんをまもってきたんでしょ)

見えないふりして自分を守ってきたんでしょ

(はなたれたことばのいきさきなんて)

放たれた言葉の行き先なんて

(そりゃまあほんにんしかわかりはしないから)

そりゃまあ本人しかわかりはしないから

(だからおねがいかってなことはいわないでいわないで)

だからお願い勝手なことは言わないで言わないで

(きずついたよるがあったからやさしさをしりまたまよって)

傷ついた夜があったから優しさを知りまた迷って

(よけいなことはしらなかったあのころのぼくならなんていう)

余計なことは知らなかったあの頃の僕なら何て言う

(なくなよおとこだろおとこでもなきたいならなけばいい)

泣くなよ男だろ男でも泣きたいなら泣けばいい

(かなしみをしってはじめてちゃんと)

悲しみを知って初めてちゃんと

(まもりたいものがあるってきづいたんだ)

守りたいものがあるって気づいたんだ

(あなたがおもってるいじょうにことばには)

あなたが思ってる以上に言葉には

(せなかをおすときもありゃつきとばされて)

背中を押すときもありゃ突き飛ばされて

(じぶんってやつがわかんなくなっちゃって)

自分ってやつがわかんなくなっちゃって

(このいのちさえひていしたくなっちゃった)

この命さえ否定したくなっちゃった

(かなしんだぶんつよくなれるとか)

悲しんだ分強くなれるとか

(そんなもんうそだからまどわされんなよ)

そんなもん嘘だから惑わされんなよ

(いがいとさけんだらあんがいこんなもんだ)

意外と叫んだら案外こんなもんだ

(わらいとばせたらそれをなんとよぼう)

笑い飛ばせたらそれを何と呼ぼう

(わらいとばせたらそれをあいとよぼう)

笑い飛ばせたらそれを愛と呼ぼう

(せのびしてもみえなかったあのかべのもじはなんだったろう)

背伸びしても見えなかったあの壁の文字はなんだったろう

(このよにはしらないことのほうがいいことばっかだろそうだろう)

この世には知らないことのほうがいいことばっかだろそうだろう

(わたしふりまわされてばっかでしょわらいたきゃわらえばいい)

私振り回されてばっかでしょ笑いたきゃ笑えばいい

(だいじょうぶどろまみれきみはさいこうにすてきさ)

大丈夫泥まみれ君は最高に素敵さ

(だれにひていされてもなんどでもぼくはきみのみかただよ)

誰に否定されても何度でも僕は君の味方だよ

(このこえがかれてでなくなってもきみをまもるってやくそくしたんだ)

この声がかれてでなくなっても君を守るって約束したんだ

(きずついたよるがあってからやさしさにあまえてばかりで)

傷ついた夜があってからやさしさに甘えてばかりで

(ちゃんとぼくはきみのことをまっすぐにあいせていましたか)

ちゃんと僕は君のことをまっすぐに愛せていましたか

(なくなよかっこうがつかないなそんなもんすてちまえよ)

泣くなよ格好がつかないなそんなもん捨てちまえよ

(かなしみをしってはじめてちゃんと)

悲しみを知って初めてちゃんと

(まもりたいものがあるってきづいたんだ)

守りたいものがあるって気づいたんだ

(ぼくはちゃんとまもりたいものがあるんだってことにきづいたんだ)

僕はちゃんと守りたいものがあるんだってことに気づいたんだ