放たれる/Mr Children

(とじこめられてたきもちが)

閉じ込められてた気持ちが

(いましずかにはなたれていく)

今静かに放たれていく

(おもたくつめたいとびらをあけて)

重たく冷たい扉を開けて

(かすかなひかりをかんじる)

微かな光を感じる

(あきらめかけたいくつかの)

あきらめかけたいくつかの

(ゆめきぼうあこがれしあわせ)

夢　希望　憧れ　幸せ

(あさがおがそらにのびるみたいに)

朝顔が空に伸びるみたいに

(そのひかりをたぐりよせる)

その光をたぐり寄せる

(みぎへひだりへまよいながら)

右へ左へ　迷いながら

(そのたびにつるをまき)

その度に蔓を巻き

(ひのあたるばしょにのぼりたい)

陽のあたる場所に登りたい

(あなたもそこにきて)

あなたもそこに来て

(もういちどそのぬくもりに)

もう一度その温もりに

(そのやさしさにつつまれていきたい)

その優しさに包まれて生きたい

(はらいおとしてもきえないあいが)

払い落としても　消えない愛が

(ひとつあるのそれでつよくいられる)

ひとつあるの　それで強くいられる

(あるときはもっとめちゃくちゃに)

あるときはもっと滅茶苦茶に

(じぶんをきずつけたいしょうどうにかられてしまう)

自分を傷つけたい衝動にかられてしまう

(だれのせいにもできないふうんをめのまえに)

誰のせいにも出来ない不運を目の前に

(だけどたったいまわかったのは)

だけどたった今　分かったのは

(だれもがいきるきせき)

誰もが「生きる奇跡」

(うまれてきたただそれだけであいされてるあかし)

産まれてきた　ただそれだけで 愛されてる証

(からたちのきのとげのように)

カラタチの木の棘のように

(あらゆるものにとがりじぶんをまもった)

あらゆるものに尖り自分を守った

(でもいまはおそれることはなにもないと)

でも今は恐れることは何もないと

(つよがりじゃなくおもえる)

つよがりじゃなく思える

(はるかとおいきおくのなかであなたはてをひろげ)

遥か遠い記憶の中で　あなたは手を広げ

(だきしめてくれた)

抱きしめてくれた

(まるでおおきなものにまもられている)

まるで大きなものに守られている

(そんなやすらぎをかんじるいまでも)

そんな安らぎを感じる 今でも

(もうにどとそのぬくもりに)

もう二度とその温もりに

(そのやさしさにさわれないとしても)

その優しさに触れないとしても

(いつまでもきえないあいが)

いつまでも消えない愛が

(ひとつあるのそれでつよくなれる)

ひとつあるの それで強くなれる

(だからもうおそれることはなにもないの)

だからもう恐れることは何もないの

(こころはそらにいまそっとはなたれる)

心は空に 今そっと放たれる