西欧を中心とする世界の一体化

問題文
(せいおうをちゅうしんとするせかいのいったいか)
西欧を中心とする世界の一体化
(ゆーらしあのはんえい)
ユーラシアの繁栄
(16から18せいきにすすんだせかいのいったいかについて、ここでまとめておこう。)
16~18世紀に進んだ世界の一体化について、ここでまとめておこう。
(ものとひととちしきは、むかしからとうざいをおうらいしていた。)
モノと人と知識は、昔から東西を往来していた。
(しかしそのこうりゅうがよのなかのふかいところまでえいきょうして、)
しかしその交流が世の中の深いところまで影響して、
(ちきゅうせかいのいったいか)
地球世界の一体化
(ぐろーばるかにむかうのはこのときからである。)
・グローバル化・に向かうのはこのときからである。
(ただし、これによってちきゅうせかいはきんしつにへいじゅんになったのではない。)
ただし、これによって地球世界は均質に平準になったのではない。
(かくちいきはぶんぎょうてきなこうぞうをなし、まじわりもまさつもふえて、)
各地域は分業的な構造をなし、交わりも摩擦も増えて、
(くにとくにのあらそいもました。)
国と国の争いも増した。
(このいったいかをすいしんしたのは、15せいきまつからだいこうかいにのりだした)
この一体化を推進したのは、15世紀末から大航海に乗り出した
(よーろっぱじんである。)
・ヨーロッパ人・である。
(よーろっぱじんがいのちをかけてまでえんようをわたり、あじあにもとめたものは、なにより)
ヨーロッパ人が命を懸けてまで遠洋をわたり、アジアに求めたものは、なにより
(こしょうなどのこうしんりょうときんぎん、さらにほうせききぬとうじきちゃ)
胡椒 などの香辛料と 金 ・銀、さらに宝石・ 絹 ・ 陶磁器 ・ 茶
(などこうかなぶっさんであった。)
など高価な物産であった。
(ところが、すでにゆたかなけいざいをきょうじゅしていたあじあが)
ところが、すでに豊かな経済を享受していたアジアが
(よーろっぱにもとめるぶっさんはなく、)
ヨーロッパに求める物産はなく、
(けっきょく、よーろっぱはおおはばのぼうえきあかじで、たいかとして)
結局、ヨーロッパは大幅の貿易赤字で、対価として
(ぎんをしはらうほかなかった)
・銀・を支払うほかなかった
(すぺいんがあめりかたいりくで)
・スペイン・が・アメリカ大陸・で
(さいくつしたぎんは、よーろっぱをつうかしてあじあにりゅうしゅつした。)
採掘した銀は、ヨーロッパを通過してアジアに流出した。
(めきしこからちょくせつふぃりぴんとむすぶ)
メキシコから直接フィリピンと結ぶ
(たいへいようこうろもひらかれ、これにより、じゅうらいの)
・太平洋航路・も開かれ、これにより、従来の
(にほんぎんにくわえて、たいりょうの)
・日本銀・に加えて、大量の
(めきしこぎんがあじあ、とくにちゅうごくにりゅうつうした。)
・メキシコ銀・がアジア、特に中国に流通した。