どろどろ

(わたし、はるすらたべてしまったんだ。)

私、春すら食べてしまったんだ。

(むせるあいにおかされおもいました。)

咽せる愛に犯され想いました。

(こんなはずではないのにな、)

こんなはずではないのにな、

(「こんなはずではないのになぁ。」)

「こんなはずではないのになぁ。」

(ぼくね、あなたにあきてしまったんだ。)

僕ね、あなたに飽きてしまったんだ。

(ひどいあいにおかされひめてました。)

酷い藍に犯され秘めてました。

(うらぎるわけじゃないのにな、)

裏切るわけじゃないのにな、

(「うらぎるわけじゃないのにな。」)

「裏切るわけじゃないのにな。」

(ああ、なんだかのろいみたい。)

嗚呼、なんだか呪いみたい。

(ずっと、ずっと、ずっと。)

ずっと、ずっと、ずっと。

(ぐちゃぐちゃになっておわりみたいだ)

ぐちゃぐちゃになって　終わりみたいだ

(やけるようにいきをすう)

灼けるように息を吸う

(いやになるなんて、わたしもそうよ。)

嫌になるなんて、私もそうよ。

(はじめからいわないで、)

はじめから言わないで、

(「はじめからきかないで。」)

「はじめからきかないで。」

(どろどろになってまぬけみたいじゃん)

どろどろになって間抜けみたいじゃん

(あなたがわるいのよ)

あなたが悪いのよ

(いきたくはないってなまぬるいそれ)

逝きたくはないって　生ぬるいそれを

(たのむからおわらせて)

頼むから終わらせて

(どろどろになってびょうきみたいじゃん)

どろどろになって　病気みたいじゃん

(さめるようにいきをつく)

冷めるように息を吐く

(あいしてるなんて、かたちだけなのね。)

愛してるなんて、形だけなのね。

(ひとりにはさせないで、)

ひとりにはさせないで、

(「ひとりにはさせないで」)

「ひとりにはさせないで」