Persona Robot

(こころをさがすろぼっとのはなし)

心を探すロボットの話

(どこまでもとるにたらないはなし)

どこまでも取るに足らない話

(どっかにこころはおちてないか)

どっかに心は落ちてないか

(きみがなくりゆうをしりたいのだ)

君が泣く理由を知りたいのだ

(いつからさがすろぼっとがひとつ)

いつから探すロボットがひとつ

(いまだになにもみあたらないようだ)

未だになにも見当たらないようだ

(どこにもこころはおちてないな)

どこにも心は落ちてないな

(きみがわらうりゆうをしっていたい)

君が笑う理由を知っていたい

(こーどでしばられたてあしと)

コードで縛られた手足と

(ぷろぐらむされたこころ)

プログラムされた心

(こんなときはなみだをながしてね)

こんなときは涙を流してね

(こんなときはえがおをみせてよね)

こんなときは笑顔を見せてよね

(どっかにこころはおちてないか)

どっかに心は落ちてないか

(きみがないてたそのこころ)

君が泣いてたその心

(こごえそうなてつのかたまりは)

凍えそうな鉄の塊は

(そうやってだれかをおもうのだろう)

そうやって誰かを思うのだろう

(ごちゃごちゃつけたろぼっとのはなし)

ごちゃごちゃ付けたロボットの話

(たらふくかたりつくされたはなし)

たらふく語り尽くされた話

(もとのかたちすらわかりゃしないね)

元の形すら分かりゃしないね

(きみのこころさえほしいのさ)

君の心さえ欲しいのさ

(がらくたでおおわれたくちと)

ガラクタで覆われた口と

(おいるぎれできしむこころ)

オイル切れで軋む心

(だれもりかいしちゃくれないのさ)

誰も理解しちゃくれないのさ

(あつめたことばでめかしても)

集めた言葉で粧しても

(どっかにこころはおちてないか)

どっかに心は落ちてないか

(きみがわらってたそのこころ)

君が笑ってたそのこころ

(さびついたにせもののはこは)

錆び付いたニセモノの箱は

(そうやってだれかをねたむのだろう)

そうやって誰かを嫉むのだろう

(やっとえがおをみつけたよ)

やっとエガオを見つけたよ

(おかしいなこれ　ただのしぐなるさ)

可笑しいなこれ　ただのシグナルさ

(やっとなみだをみつけたよ)

やっとナミダを見つけたよ

(おかしいなこれ　ただのがらくたさ)

可笑しいなこれ　ただのガラクタさ

(きみがこえをあげなくきもちがわからないとむせぶあなた)

「君が声を上げなく気持ちが分からない」と咽ぶ貴方

(はたからみりゃおかしなはなしだ)

傍から見りゃ可笑しな話だ

(そしてどうしてもいとおしいんだ)

そしてどうしても愛おしいんだ

(こころはどこにもおちてないぞ)

心はどこにも落ちてないぞ

(そこにあるのはあなただけ)

そこにあるのは貴方だけ

(こころしろうとするそのむねに)

心知ろうとするその胸に

(いつだってともるようなものだろう)

いつだって灯るようなものだろう

(いてつくようなてつでできた)

凍てつくような鉄で出来た

(それだってまぎれないものだろう)

それだって紛れないものだろう