ありがとう... そして、さようなら　川上実津紀

(ほしぞらをみあげふとたちどまる)

星空を見上げ ふと立ち止まる

(はじまりのひもこんなそらだったね)

はじまりの日も こんな空だったね

(あのころはめのまえのしあわせを)

あの頃は目の前の幸せを

(おいかけてるだけでよかった)

追いかけてるだけで良かった

(あなたとならみらいもうたがうことなくしんじられた)

あなたとなら未来も 疑うことなく信じられた

(おもえばなつかしいねあれはまなつのゆめ)

思えば懐かしいね あれは真夏の夢

(きせつはめぐりふたりもかわる)

季節は巡り 二人も変わる

(ともにすごしたひびはわすれない)

共に過ごした 日々は忘れない

(だけどときがわかつのうんめいのこうさてん)

だけど時が別(わか)つの 運命の交差点

(それぞれのみちえらんだふたり)

それぞれの人生(みち) 選んだ二人

(すきだけじゃすすめないこともある)

好きだけじゃ進めないこともある

(これがおとなのこいね)

これが大人の恋ね

(ありがとうそしてさようなら)

ありがとう そして さようなら

(このまちはあなたとのおもいでが)

この街は あなたとの思い出が

(ありすぎるからはなれてみようかな)

ありすぎるから 離れてみようかな

(ふたりできめたわかれだとしても)

二人で決めた 別れだとしても

(そんなにすぐわすれられない)

そんなに すぐ忘れられない

(さいごのうしろすがた)

最後の後ろ姿

(まだときどきめにうかぶけど)

まだ ときどき目に浮かぶけど

(あのひびにこうかいはなにひとつなかった)

あの日々に後悔は 何一つなかった

(あいするいみをおしえてくれた)

愛する意味を教えてくれた

(あなたはいつも)

あなたはいつも

(わたしのわらうかおがみたいといってくれた)

私の笑う顔が 見たいと言ってくれた

(あいにふれなみだあふれた)

愛に触れ ナミダ溢れた

(ちいさなこいをむねにかくして)

小さな恋を胸に隠して

(あなたのそばでながめたゆうひは)

あなたのそばで 眺めた夕陽は

(ずっときおくのなかでわたしをてらしつづけている)

ずっと記憶の中で 私を照らし続けている

(とぎれたえいえんとはたせなかったやくそく)

途切れた永遠と 果たせなかった約束

(ときのなかでいくあてもなく)

月日(とき)の中で 行くあてもなく

(さまよいあせてゆく)

彷徨い褪せてゆく

(いつのひかまただれかをあいし)

いつの日か また誰かを愛し

(あなたとのひびがとおざかっても)

あなたとの日々が遠ざかっても

(あわくそしてやさしく)

淡く そして優しく

(むねにふくそよかぜのように)

胸に吹く そよ風のように

(きせつはめぐりふたりもかわる)

季節は巡り 二人も変わる

(ともにすごしたひびはわすれない)

共に過ごした日々は忘れない

(だけどときがわかつのうんめいのこうさてん)

だけど時が別(わか)つの 運命の交差点

(それぞれのみちえらんだふたり)

それぞれの人生(みち) 選んだ二人

(すきだけじゃすすめないこともある)

好きだけじゃ進めないこともある

(いのちがつきるころにふとおもいだすのでしょうか)

命が尽きる頃に ふと思い出すのでしょうか

(ありがとうさようなら)

ありがとう さようなら