霞の向こうへ

(ゆがんできえていくよ)

歪んで消えていくよ

(かすみがかるそらにつきがなく)

霞がかる空に月が鳴く

(みずかがみうつろうみしらぬひとり)

水鏡映ろう　見知らぬ一人

(なくしたおもかげにいたみすらなく)

無くした面影に　痛みすらなく

(よるはおちていけどもうれいにみちて)

夜は落ちていけども　憂いに満ちて

(まるでこもれびのようにかぜをつつむ)

まるで木漏れ日のように風を包む

(すべてはめぐりひかりはうたいそらをあおいだ)

全ては巡り　光は謳い　空を仰いだ

(このせかいにまだもゆるひのせんこう)

この世界にまだ燃ゆる火の閃光

(ゆがんできえていくよ)

歪んで消えていくよ

(かすみがかるそらにつきがなく)

霞がかる空に月が鳴く

(いたみもなにもとどかない)

痛みも何も届かない

(くらやみからいまこぼれたうつろ)

暗闇から今溢れた虚

(かみなるほうへさけびをあげよるがあけるそのときに)

神鳴る方へ　叫びをあげ　夜が明けるその時に

(かけだしてかすみのむこうへ)

駆け出して　霞の向こうへ

(であいわかれのたびにうけとるこころ)

出会い別れの度に　受け取る心

(いつかすべてのいみをつなぐひがくる)

いつか全ての意味を　繋ぐ日が来る

(かわすことばにえみがこぼれるときは)

交わす言葉に笑みがこぼれる時は

(せかいはまるでちがういろをみせる)

世界はまるで違う色を見せる

(つよくなりたいあのひのこえがとおくきこえた)

“強くなりたい”あの日の声が遠く聞こえた

(つきあかりはまだみちをてらしてる)

月明りはまだ　道を照らしてる

(はしってこわしてつかんで)

走って壊して掴んで

(いきをするたびはいはやけるようで)

息をする度肺は焼けるようで

(それでももとめてるのは)

それでも求めてるのは

(なんでもないやさしさとあたたかなひび)

なんでもない優しさと暖かな日々

(あかくにじむさんぜんのはてあさがもえるそのまえに)

赤く滲む　燦然の果て　朝が燃えるその前に

(ふりはらってまよいもいたみも)

振り払って　迷いも痛みも

(くらやみをただあるくだけのひびに)

暗闇をただ歩くだけの日々に

(あたえてくれたいくつものひかり)

与えてくれた　幾つもの光

(まるでひとりでいきられるかのように)

まるで一人で生きられるかのように

(おもってたあのひのよわさを)

思ってたあの日の弱さを

(こえてくいまここで)

超えてく　今ここで

(ゆがんできえていくよ)

歪んで消えていくよ

(かすみがかるそらにつきがなく)

霞がかるそらに月が鳴く

(いたみもなにもとどかない)

痛みも何も届かない

(くらやみからいまこぼれたうつろ)

暗闇から今溢れた虚

(かみなるほうへさけびをあげよるがあけるそのときに)

神鳴る方へ　叫びを上げ　夜が明けるその時に

(かけだしてかすみのむこうへ)

駆け出して　霞の向こうへ