君の可愛いがバレませんように

(うつむいたままあいさつをするてんこうせい)

うつむいたまま挨拶をする転校生

(まだちがうせいふくのすかーとだった)

まだ違う制服のスカートだった

(はずかしそうにかおあげたきみ)

恥ずかしそうに顔上げた君

(めがあったこのときはまだ)

目が合ったこの時はまだ…

(となりのせきにあんないされたてんこうせい)

隣の席に案内された転校生

(ちいさいこえでよろしくってふりしぼる)

小さい声でよろしくって振り絞る

(きのきいたこといえずにぼくはうなずいた)

気の利いた事言えずに僕はうなずいた

(てれていた)

照れていた

(あかるくなっていくきみとのきょり)

明るくなっていく君との距離

(ひらいていくきがしたから)

開いていく気がしたから

(きっかけほしくてわすれたふり)

きっかけ欲しくて忘れたふり

(つくえのおくきょうかしょかくした)

机の奥教科書隠した

(きみのかわいいがばれませんように)

君の可愛いがバレませんように

(やきもちでしんじゃうかもだし)

ヤキモチで死んじゃうかもだし

(きみのかわいいがこいしないように)

君の可愛いが恋しないように

(ぼくにしとけば)

僕にしとけば？

(ほかのくらすのだんしがきみをみにきてた)

他のクラスの男子が君を見に来てた

(じみとかかわいいとかすきなこといって)

“地味”とか“可愛い”とか好きなこと言って

(がまんできずにどあをしめてた)

我慢できずにドアを閉めてた

(きみはただおどろいていた)

君はただ驚いていた

(じゅぎょうがはじまりきまずいまま)

授業が始まり気まずいまま

(きみがぼくのそでをつかむ)

君が僕の袖をつかむ

(わたされたてがみ)

渡された手紙

(ありがとうって)

ありがとうって

(ひとことだけかいてあったんだ)

一言だけ書いてあったんだ

(きみのかわいいがばれませんように)

君の可愛いがバレませんように

(えがおとかもうはんそくだし)

笑顔とかもう反則だし

(きみのかわいいがこいしないように)

君の可愛いが恋しないように

(ぼくがいるから)

僕がいるから

(ゆっくりおたがいをしってきょりはちぢんで)

ゆっくりお互いを知って距離は縮んで

(すきなまんがよみあいっこ)

好きなマンガ読みあいっこ

(きみいろにそまる)

君色に染まる

(きみのゆびにぼくのゆびをそっとのせたら)

君の指に僕の指をそっと乗せたら

(きみのゆびがぼくにからむうつむいたまま)

君の指が僕に絡む　うつむいたまま

(ごめんきみのことがしぬほどすきです)

ごめん、君の事が死ぬほど好きです。

(つきあってくれませんか)

付き合ってくれませんか？

(きみはなきながらほほえんでいった)

君は泣きながら微笑んで言った

(わたしのほうがすき)

「私の方が好き」

(きみのかわいいがばれませんように)

君の可愛いがバレませんように

(やきもちでしんじゃうかもだし)

ヤキモチで死んじゃうかもだし

(きみのかわいいをそくばくするから)

君の可愛いを束縛するから

(かれしなんだから)

彼氏なんだから

(ばれませんように)

バレませんように