アリバイ　シド

(どらまてぃっくさにかけてるわかれもよしとしてばいばい)

ドラマティックさに欠けてる　別れも良しとしてバイバイ

(ぬれたしょーうぃんどうにうつるやせたえがおひとつ)

濡れたショーウィンドウに映る　痩せた笑顔一つ

(さよならのりゆうはいくらもあるのに)

さよならの理由は幾らもあるのに

(さいたかさのはなのかずだけついたためいき)

咲いた傘の花の数だけ　ついた溜息

(たそがれくるめえきからなだれこむひとの)

黄昏　久留米駅から傾れ込む人の

(なみなみよせてはかえらずまちこどうぜんや)

波　波　寄せては帰らず　街　鼓動　前夜

(さいごにやくそくしてたちゅうかにつれていってちょうだい)

最後に約束してた　中華に連れて行ってちょうだい

(いいそびれたそうじゃないそまったおんなのよわみ)

言いそびれた　そうじゃない　染まった女の弱み

(くうきをよめよとくいのせりふてんけいてきなｂね)

空気を読めよ　得意の台詞　典型的なBね

(つぎのこいのあいてもそれをえらぶでしょう)

次の恋の相手もそれを選ぶでしょう

(はやらないけだるいｕｋとかれのぼとる)

流行らない　気だるい　UKと彼のボトル

(あのおみせでまたされたよるにきづけばよかった)

あのお店で待たされた　夜に気付けばよかった

(じゅわきのむこうかげひとつありばいづくりにゅうねん)

受話器の向こう　影一つ　アリバイ作り入念

(ｃｌｏｓｅでほうりだされたまちかどはせいや)

Closeで放り出された　街角は聖夜

(まちあわせにはきまっておくれてとうちゃくのかれが)

待ち合わせには決まって　遅れて到着の彼が

(なのにさきにまってるのさいごまでつめたいひと)

なのに先に待ってるの　最後まで冷たい人

(しょほうせんがわりにくれたたばこけしたあとできくの)

処方箋代わりにくれた煙草　消した後で効くの？

(いちばんがいはしゅうでんへつづくなみにのる)

一番街は終電へ　続く波に乗る

(よがあけたそらぬりつぶすようにきすをしたね)

夜が明けた空　塗り潰すようにキスをしたね

(さいていなひととみたさいていじゃないゆめを)

最低な人と見た　最低じゃない夢を

(しかたなくあいしたひととわすれることはたやすい)

「仕方なく愛した人」と　忘れることは容易い

(ひきとめてくれるのをきたいしたのもじじつで)

引き止めてくれるのを　期待したのも事実で

(ぜんぶがわからなくなるうそみたいにはれたそら)

全部がわからなくなる　嘘みたいに晴れた空

(ひとつだけわかるのはもうすぐなくでしょう)

一つだけわかるのは　もうすぐ泣くでしょう

(どらまてぃっくさにかけてるわかれもよしとしてばいばい)

ドラマティックさに欠けてる　別れも良しとしてバイバイ

(ぬれたしょーうぃんどうにうつるぬれたえがおひとつ)

濡れたショーウィンドウに映る　濡れた笑顔一つ