あこがれ/川崎鷹也

(ゆうぐれゆれるしゃそうから)

夕暮れ揺れる車窓から

(みなれたけしきうつしだす)

見慣れた景色映し出す

(ゆきかうひともまちのけんそうも)

行き交う人も街の喧騒も

(せいじゃくにつつまれてく)

静寂に包まれてく

(いつかはいつかは)

いつかは いつかは

(むくわれるといいきかせた)

報われると言い聞かせた

(でもあなたはきづいてた)

でもあなたは 気付いてた

(ほほえむえがおでおもいだした)

微笑む笑顔で 思い出した

(あいわすれていた)

愛 忘れていた

(あいすべきいばしょがある)

愛 すべき居場所がある

(だからどうかわらっていて)

だからどうか 笑っていて

(ねがいをこめて)

願いを込めて

(かわらないははのまなざしと)

変わらない母の眼差しと

(くちかずのへったちちのせなかは)

口数の減った父の背中は

(すてられないゆめとおさないきおくが)

捨てられない夢と幼い記憶が

(おもいださせる)

思い出させる

(いつかはいつかは)

いつかは いつかは

(うかばれるとしんじていた)

浮かばれると信じていた

(でもきづけばとまったまま)

でも気づけば 止まったまま

(あなたのことばで)

あなたの言葉で

(ひどいこともいった)

酷いことも言った

(きずつけることばもはいた)

傷つける言葉も吐いた

(いくどとなくうらぎった)

幾度となく裏切った

(なんどもあなたのなみだをみた)

何度もあなたの涙を見た

(もういいかいまだだよ)

もういいかい まだだよ

(もういいかいもういいだろう)

もういいかい もういいだろう

(もういっかいかなえたいんだよ)

もう1回 叶えたいんだよ

(もういっかい)

もう1回

(あいわかっていた)

愛 分かっていた

(あいされてたこんなにも)

愛されてた こんなにも

(だからどうかえがおでいて)

だからどうか笑顔でいて

(もらってばかりだ)

貰ってばかりだ

(あいわすれようのない)

愛 忘れようのない

(あいしあいされたいばしょなら)

愛し愛された居場所なら

(だからどうかわらっていて)

だからどうか笑っていて

(ねがいをこめて)

願いを込めて