オレンジ/川崎鷹也

(やわらかなかぜにゆれる)

柔らかな風に揺れる

(めぐりあえたきみにひかれていく)

巡り合えた 君に惹かれていく

(やさしいせんりつのなかきみはおどってたんだ)

優しい旋律の中 君は踊ってたんだ

(むじゃきなそのすがたはかがやいてみえたんだ)

無邪気なその姿は 輝いて見えたんだ

(ゆめみたいなえそらごと)

夢みたいな絵空事

(きみとならかなうきがするから)

君となら叶う気がするから

(やわらかなかぜにゆれる)

柔らかな風に揺れる

(かみがなびくおとがする)

髪がなびく音がする

(かぎられたときのなかで)

限られた時の中で

(めぐりあえたきみにひかれていた)

巡り合えた 君に惹かれていた

(このままときをとめて)

このまま時を止めて

(きみをつれだしたなら)

君を連れ出したなら

(はくばのおうじさまみたいにはいかないや)

白馬の王子様みたいにはいかないや

(かざりけないぬくもりが)

飾り気ないぬくもりが

(ぼくのくもりぞらをはらすから)

僕の曇り空を晴らすから

(やわらかなかぜをつれて)

柔らかな風を連れて

(どこかとおくのまちまで)

どこか遠くの町まで

(なんどもきみをめでおう)

何度も君を目で追う

(あたまのなかきみのことばかりだ)

頭の中 君のことばかりだ

(おれんじのかおりでおもいうかぶ)

オレンジの香りで思い浮かぶ

(せんめいなきおくをもつのこりが)

鮮明な記憶を持つ残り香

(かすかなかぜにゆられて)

微かな風に揺られて

(こいにおちるおとがする)

恋に落ちる音がする

(さわやかなかぜにふかれ)

爽やかな風に吹かれ

(かみがなびくきみをみて)

髪がなびく君を見て

(むねがぎゅっとくるしくなる)

胸がぎゅっと苦しくなる

(めぐりあえたきみにひかれていく)

巡り合えた 君に惹かれていく

(ぼくはきみにひかれていた)

僕は 君に惹かれていた