矛盾のグリムジエンド

(さがせあがせあいつをさがせみぎかひだりかあるいはしたかすべてのかぎをにぎってるめいかいのぬしを)

探せ探せあいつを探せ右か左かあるいは下かすべての鍵を握ってる冥界の主を

(さがせ　いつまでこのちゃばんをつづけるのかそのさきにはなにもない)

探せ　いつまでこの茶番を続けるのかその先にはなにもない

(わなにおちたあだむのたましいよおまえのなせることなどもうなにもない)

罠に落ちたアダムの魂よお前のなせることなどもう何も無い

(とあるしょくにんがつくったそのかぎにひらけるとびらはもうこのよにはない)

とある職人が作ったその鍵に開ける扉はもうこの世にはない

(りふじんなうんめいそのはてにたおれたやみとひかりのあいはんするたましい)

理不尽な運命その果に倒れた闇と光の相反する魂

(それがぐりむじえんどふんぬのつみのしょうちょう)

それがグリムジエンド「憤怒」の罪の象徴

(やみのおとこはげんざいをひきさきあくのはんえいをねがうとわいらいと)

闇の男は原罪を引き裂き悪の繁榮を願う「トワイライト」

(ひかりのおとこはあいするもののためそれらのはめつをねがうむーんりっと)

光の男は愛する者のためそれらの破滅を願う「ムーンリット」

(じだいによってすがたをかえるそれはつみづくりなうつわかつみごろしのどうぐか)

時代によって姿を変えるそれは罪づくりな器か罪殺しの道具か

(ざんこくなどうわがいくびゃくうまれるうまれもつひとのいかりひきだすうつわ)

残酷な童話が幾百生まれる生まれ持つ人の怒り引き出す器

(あいをうしなっただれかのいかりがそれをおわらせるだろう)

愛を失った誰かの怒りがそれを終わらせるだろう

(むじゅんしたそのそんざい)

矛盾したその存在

(いつわりのこうしゃくおんなをかどわかしそのこいびとのうらみをかった)

偽りの公爵女を拐かしその恋人の恨みをかった

(うえたれいじょうにどくをもったのはかこのかのじょにひかれたおうじ)

飢えた令嬢に毒を盛ったのは過去の彼女に惹かれた王子

(それはたいざいにんにばつをあたえるさばき)

それは大罪人に罰を与える裁き

(しろのむすめはしんゆうをころしたあくのむすめをゆるしてしまった)

白ノ娘は親友を殺した悪ノ娘を許してしまった

(ひかりのおとこはもくてきはたせずすこしずつたましいすりへりはじめた)

光の男は目的果たせず少しずつ魂すり減り始めた

(きおくをたもっていきつづければやがてかみのるーるによってそのたましいはこわれる)

記憶を保って生き続ければやがて神のルールによってその魂は壊れる

(さびついてかけてくぼくのはぐるまのこされたじかんはもうながくはない)

錆びついて欠けてく僕の歯車残された時間はもう長くはない

(それでもすべてのつみがきえるまでぼくはあきらめはしない)

それでも全ての罪が消えるまで僕は諦めはしない

(いつかきみにあえるひまで)

いつか君に会える日まで

(おやすみねむりひめさあおうじさまあのもりでわたしにきすをして)

「お休み眠り姫」「さあ王子様あの森で私にキスをして」

(こころのこわれたさいばんかんがつみのかけらをあつめるしゅうまつ)

心の壊れた裁判官が罪のかけらを集める終末

(かれにとりついていたひかりのはぐるまもすでにさびつきくだけてた)

彼に取り付いていた光の歯車もすでに錆びつき砕けてた

(つみをころすためのそんざいだったのにいまではそのつみもとめる)

罪を殺すための存在だったのに今ではその罪求める

(むじゅんのぐりむじえん)

矛盾のグリムジエン

(やみのおとこのたかわらいがどこからかきこえてきた)

闇の男の高笑いがどこからか聞こえてきた

(ざんこくなどうわがいくびゃくうまれるうまれもつひとのいかりひきだすうつわ)

残酷な童話が幾百生まれる生まれ持つ人の怒り引き出す器

(あいをうしなっただれかのいかりがぼくをおわらせるだろう)

愛を失った誰かの怒りが僕を終わらせるだろう

(むじゅんしたるりらるりら)

矛盾した…るりらるりら

(もうすぐきみにあいにいくよ)

もうすぐ君に会いに行くよ

(もうすぐきみにあいにいくよ)

もうすぐ君に会いに行くよ

(「これははじまりのものがたりなにかたればいいか」)

「これは始まりの物語何語ればいいか」

(「これははじまりのものがたりなにからかたりましょうか」)

「これは始まりの物語何から語りましょうか」