コウカツ

(どうどううばわれよう)

堂々奪われよう

(たしかなこうけいと)

確かな光景と

(ふたしかなひょうけいたちを)

不確かな表敬たちを

(そのまつったふあんだきよせて)

その祀った不安抱き寄せて

(もどるべきもとへもどろう)

戻るべき元へ戻ろう

(れいしょう)

冷笑

(かつてのきょうめいと)

かつての共鳴と

(うなだれたきょうせいたちよ)

うなだれたきょう声達よ

(そのつどったおもいかしずかせ)

その集った思い傅かせ

(すてるべきばしょへすてよう)

捨てるべき場所へ捨てよう

(ゆうゆうひきうけよう)

悠々引き受けよう

(すくいのしょうさんと)

救いの称賛と

(どくつきのきょうかんかくを)

毒付きの共感覚を

(そのにごったしせんくみふせて)

その濁った視線組み伏せて

(くだらなくかねにかえよう)

くだらなく金に変えよう

(あいとう)

哀悼

(あわれなきょうめいと)

哀れな狂鳴と

(みがってなおうえんたちの、)

身勝手な応援達の、

(このほてったぎまんつきつけて)

この火照った欺瞞突きつけて

(かえすべきばしょへかえそう)

帰すべき場所へ帰そう

(ただれたそうのめをこらして)

爛れた双の目を凝らして

(とどめのてだてを)

とどめの手立てを

(つらなったがいやにくぎをうて)

連なった外野に釘を打て

(あつまったこうきのめをえぐれ)

集まった好奇の目を抉れ

(むらがったたいぎのくびをはねれば)

群がった大義の首を刎ねれば

(うれしからずや！)

嬉しからずや

(どうどううけられよ)

堂々受けられよ

(はいしゃのあいしょうと)

敗者の哀傷と

(むなしさのだいしょうたちを)

虚しさの代償たちを

(そのくさったぎがんえぐりだし)

その腐った偽眼抉り出し

(げれつなしせんを)

下劣な視線を

(やめろ)

やめろ

(しっしょう)

失笑

(かつてのあいきょうと)

かつての愛嬌と

(みがってなあいじょうたちの、)

身勝手な愛情たちの、

(そのゆがんだきべんむしりとり)

その歪んだ詭弁毟り取り

(すてるべきばしょへすてよう)

捨てるべき場所へ捨てよう

(くずれたそうのめをこらせばみえわくひがこと)

崩れた双の目を凝らせば見え分くひがこと

(いっそ)

いっそ

(このばで)

この場で

(ちをながし)

血を流し

(つかもうぜ)

掴もうぜ

(げびたおなさけを)

下卑たお情けを

(ためそうぜ)

試そうぜ

(じゃくしゃのやくとくを)

弱者の役得を

(あからんだ)

赤らんだ

(あくいはつようを)

悪威発揚を

(あわく)

淡く

(ながるる)

流るる

(ちとなみだ)

血と涙

(あわれ)

あわれ

(わらわれ)

笑われ

(ひとばなれ)

人離れ

(けっして)

決して

(ここへは)

此処へは

(かえらじと)

帰らじと

(しにゆく)

死にゆく

(ひとも)

人も

(あるぞかし)

あるぞかし

(つらなったがいやにくぎをうて)

連なった外野に釘を打て

(あつまったこうきのめをえぐれ)

集まった好奇の目を抉れ

(むらがったたいぎのくびをはねたら)

群がった大義の首を刎ねたら

(たのしからずや！)

楽しからずや！