存在証明書　初音ミク

(ぼくがこのよから)

僕がこの世から

(とつぜんいなくなるときがこても)

突然居なくなる時が来ても

(きのうとおんなじきょうが)

昨日とおんなじ今日が

(そしらぬかおでおとずれるだけだ)

素知らぬ顔で訪れるだけだ

(いちまいのかみきれに)

一枚の紙切れに

(はしりがきでなまえをかいたけど)

走り書きで名前を書いたけど

(ぼくがなにものなのか)

僕が何者なのか

(それすらにいみはなくなっていた)

それすらに意味はなくなっていた

(ここにないものをだれもしょうめいできないように)

ここにないものを誰も証明できないように

(ここにあるぼくをだれもしることはできなくて)

ここにある僕を誰も知ることは出来なくて

(きみのりそうにちかづくためならば)

君の理想に近づくためならば

(もっとだからもっとじぶんをこわすかくごだ)

もっとだからもっと自分を壊す覚悟だ

(ぼくでいられるそのしょうめいは、ほら)

僕でいられるその証明は、ほら

(きっとそれはきっときみのなかにしかないから)

きっと　それは　きっと　君の中にしかないから

(ひとりになりたくなって)

一人になりたくなって

(まぎれこむひとごみのまちなかへ)

紛れ込む人ゴミの街中へ

(きらいになりたくなって)

嫌いになりたくなって

(すきをやめることもできないまま)

好きをやめることもできないまま

(いちまいのかみきれに)

一枚の紙切れに

(うつしだしたじぶんのそんざいが)

写し出した自分の存在が

(ぼくのしらないとこで)

僕の知らないとこで

(ぼくをかたちづくってわらってる)

僕を形造って笑ってる

(そうぞうりょくでつくりあげたぼくだけのこのせかいで)

想像力で作り上げた僕だけのこの世界で

(じぶんかってなりそうをつくりあげてただけで)

自分勝手な理想を作りあげてただけで

(きみのりそうにちかづけばちかづくほど)

君の理想に近づけば近づくほど

(もっとなぜかもっときみからとおざかってく)

もっと　なぜか　もっと　君から遠ざかってく

(ぼくでいられるそのしょうめいは、もう)

僕でいられるその証明は、もう

(きっとそれはきっと)

きっと　それは　きっと

(どこにもないとわかっても)

どこにもないと分かっても

(きみのそんざいをしるのはぼくひとり)

君の存在を知るのは僕一人

(だってそれはだってきみはぼくのなかにいて)

だって　それは　だって　君は僕の中にいて

(ぼくがめをとじるそのたびになんども)

僕が目を閉じるその度に何度も

(そっときみがそっとわらいかけてくれるから)

そっと　君が　そっと　笑いかけてくれるから

(それがぼくのそんざいをしょうめいできる)

それが僕の存在を証明できる

(ただひとつのすべなんだ)

ただひとつの術なんだ