意味がわかると怖い話

(あるよる、だいがくせいのしゅんすけはしんやまでばいとをしていた。)

ある夜、大学生の俊介は深夜までバイトをしていた。

(きたくすると、へやのかぎをわすれたことにきづく。)

帰宅すると、部屋の鍵を忘れたことに気づく。

(あぱーとのかんりにんしつもすでにしまっていて、どうしようもない。)

アパートの管理人室もすでに閉まっていて、どうしようもない。

(しかたなくおおやにれんらくをすると、おおやはこういった。)

仕方なく大家に連絡をすると、大家はこう言った。

(「え？でも、さっききみがかぎをとりにきたばかりじゃないか。」)

「え？でも、さっき君が鍵を取りに来たばかりじゃないか。」

(しゅんすけはぞっとした。じぶんはそんなことはしていない。)

俊介はゾッとした。 自分はそんなことはしていない。

(だれかがじぶんになりすましてかぎをうけとった？)

誰かが自分になりすまして鍵を受け取った？

(あわててじしつのどあをみると、かぎあなにはかぎがささっていた。)

慌てて自室のドアを見ると、鍵穴には鍵が刺さっていた。

(ゆっくりとどあをおすと、うちがわからかちゃりとひらいた。)

ゆっくりとドアを押すと、内側からカチャリと開いた。