貴方の皮膚の食感を知りたい

(しっとあいぞうきょむけんえんかん)

嫉妬、愛憎、虚無、倦厭感

(いっそうしらじらしくいなないで)

一層、しらじらしく嘶いで

(つっかえたことばじゃもどかしい)

閊えた言葉じゃ、擬かしい？

(つやめかしいことばがほしい)

艶めかしい、言葉が欲しい

(まっかほそいてあしじゃむずかしい)

目下、細い手足じゃ難しい

(いっしまとわずちせつにいきをして)

一糸纏わず稚拙に息をして

(きっとぎしんぎしんのこころでは)

屹度、疑心×疑心の心では

(しんぐでまわるべっどめりーね)

寝具で回遊るベッドメリーね？

(ぼうぜんとしてぼうぜんとしてぼうぜんとして)

呆然として 呆然として 呆然として

(たいえきでよごれている)

体液で汚れている

(きみのひふのしょっかんをしりたい)

貴方の皮膚の食感を知りたい

(ねえおしえてよねえこたえてよ)

ねえ、教えてよ　ねえ、応えてよ

(きみのひふのしょっかんをしりたい)

貴方の皮膚の食感を知りたい

(ねえおしえてよねえこたえてよ)

ねえ、教えてよ　ねえ、応えてよ

(きみのがんきゅうをしょくしたい)

貴方の眼球を餐したい

(もうまくのうらをみてみたい)

網膜の裏を見てみたい

(おくのねんまくにふれたい)

奥の粘膜に触れたい

(のうみそをぐちゃぐちゃにしたい)

脳味噌をぐちゃぐちゃにしたい

(ひふのしょっかんをしりたい)

皮膚の食感を知りたい

(ねえおしえてよねえこたえてよ)

ねえ、教えてよ　ねえ、応えてよ

(ぜんぶなくしてしまった)

「全部、無くしてしまった。」

(ちゃんとみがるになったね)

「ちゃんと身軽になったね？」

(とおくはなれたばしょまで)

「遠く、離れた場所まで、」

(ぼくをつれさらってほしい)

「僕を連れ攫って欲しい。」

(なーすこーるがなーすこーるがなーすこーるが)

ナースコールが ナースコールが ナースコールが

(いまもなりつづけている)

現在も鳴り続けている

(きみのそそうもすべてゆるしてあげる)

貴方の粗相も凡て赦してあげる

(ねえゆるしてあげるゆるしてあげる)

ねえ、許してあげる　許してあげる

(きみのそそうもすべてゆるしてあげる)

貴方の粗相も凡て赦してあげる

(ねえゆるしてあげるゆるしてあげる)

ねえ、許してあげる　許してあげる

(ひふのしょっかんをしりたい)

皮膚の食感を知りたい

(きみのひふのしょっかんをしりたい)

貴方の皮膚の食感を知りたい

(きみのひふのしょっかんでしにたい)

貴方の皮膚の触感で死にたい

(きずつけられたいくびをしめてよ)

傷附けられたい　首を絞めてよ

(きみのひふのしょっかんでしにたい)

貴方の皮膚の触感で死にたい

(きずつけられたいくびをしめてよ)

傷附けられたい　首を絞めてよ

(いきているりゆうもないのに)

生きている理由も無いのに

(いきているりゆうがわからない)

生きている理由が解らない

(あなたにもらったなまえも)

貴方に貰った名前も

(わからないわからないわからない)

解らない 解らない 解らない

(ひふのしょっかんをしりたい)

皮膚の食感を知りたい

(ねえおしえてよねえこたえてよ)

ねえ、教えてよ　ねえ、応えてよ

(これからずっとずっとふたりでいられるよ)

これから ずっと ずっと ふたりで 居られるよ

(このままずっとずっとふたりでいられるよ)

このまま ずっと ずっと ふたりで 居られるよ